受賞者紹介

第62回 社会貢献者表彰
おきなわけん ぼしかふ ふくしれんごうかい

公益社団法人 沖縄県母子寡婦福祉連合会

(沖縄県)
公益社団法人 沖縄県母子寡婦福祉連合会 会長 与那嶺 清子
会長 与那嶺 清子

1972年に戦争未亡人を支援するための団体として那覇市に設立され、沖縄県唯一の女性相談の窓口として、ひとりで子育てする母親や寡婦から年間300もの相談を受けてきた。現在、同県の市町村にある29の福祉会支部を束ね、現在は母子・寡婦だけではなく、父子も支援の対象としている。戦後から続く母子寡婦支援の団体としては最も長い歴史を持つ。母子・父子家庭等が安定して子育てと就労の両立ができるように、受託事業の日常生活支援を行う傍ら、自主事業として高校生への給付型奨学金の支給や、県下の会員800.1,000人規模での大運動会、研修会等を開催し、子育てが終わっても10代から80代の家族の世代を超えたコミュニケーションをはかるイベントを種々開催している。就労支援では、講習会を開催。毎年約50人を就労に繋げているほか、所得向上に向けてスキルアップをサポート。支部それぞれの地域性と時代背景にマッチしたプログラムを実践している。

推薦者:小川 訓久

この度は、素晴らしい賞をいただきありがとうございます。

私どもは、1972年設立以降、一貫して母子寡婦支援を行っております。2013年には公益社団法人となり、法律の改正に伴い、現在は父子家庭も支援の対象としております。

沖縄県は子どもの貧困率が、全国の約2倍、母子世帯の出現率も全国の約2倍となっております。直近のひとり親世帯等を対象とした県の実態調査においても、物価高騰により生活が苦しいと訴える世帯が多く、さらに貯金はない、あるいは少額という世帯が多く、厳しい現状が浮き彫りとなっております。要因は様々ですが、27年間米軍統治下で、福祉分野の法整備等が遅れたことは、未だに沖縄に大きな影響を与えており、子どもの貧困問題等がなかなか改善されない一因ともなっております。

こうした中、ひとり親世帯をめぐる支援策は、拡充しており、私どもも県や市町村から事業を受託し、日々ひとり親世帯の経済的基盤を安定させるべく、支援に取り組んでいるところです。

また、受託事業以外にも、私どもは自主事業として、高校生への給付型奨学金の支給や、孤立を防ぐため、県下会員500~1,000人規模での大運動会、母と子のつどい等を開催し、経済的安定以外にも地域の中で安心して暮らせる社会づくりに尽力しております。

こうした取り組みは、私どもの下部組織となる県内市町村母子会の協力を得ながら、世代を超えて助け合いの仕組みを構築しているからこそ可能となり、設立より55年間、地道な活動を続けてきた賜物だと考えております。

今回の表彰では、長きに亘る活動を評価していただき、心より感謝申し上げます。

会員である県内市町村母子会の皆さんとこの喜びは分かち合いたいと存じます。今後の活動の大きな励みとなります。

表彰式典に参加させていただき、他の多くの団体の皆様の素晴らしい活動にも感銘を受けました。それぞれ分野は異なれ、社会を少しでもよくしていくという理念は共通しており、力が湧いてきました。貴重な機会を与えていただきありがとうございます。

今後とも私どもの原点である、どの家庭に生まれても子どもたちが明るい未来を描くことができる社会の実現を目指し、地域福祉の充実を図るべく取り組んでまいりますので皆様のご協力を賜りますようお願い申し上げます。

  • 奨学生認定式
    奨学生認定式
  • 母子部研修
    母子部研修
  • 第54回沖縄県母子寡婦福祉大会
    第54回沖縄県母子寡婦福祉大会
  • リーダー研修会
    リーダー研修会
  • 就業支援講習会
    就業支援講習会
  • 県大会
    県大会
  • 運動会
    運動会
  • 運動会
    運動会
「ひとしずく」社会課題に立ち向かう方々を応援するサイト