受賞者紹介

第58回 社会貢献者表彰
ぐりーふさぽーとやまぐち

グリーフサポートやまぐち

(山口県)
グリーフサポートやまぐち 代表 京井 和子
代表 京井 和子

創設者の京井和子さんは、4歳の娘さんを交通事故で亡くした際、心の傷を癒すグリーフサポートに自身が助けられた事から、その言葉がまだ一般的でなかった当時に、グリーフサポートの重要性と有効性について、もっと多くの人に知って欲しいと2005年に前身となる会を設立した。当初は交通事故遺族への対応を主としていたが、自死、いじめ、離別、転居等様々なグリーフの相談が寄せられた事から、まずはどんな悩みにも耳を傾けたいと方針転換し、幅広くサポートを行う団体として体制を整え、2015年に再スタートした。必要に応じて、地元のボランティア団体が拠り所とする山口市市民活動センターさぽらんてを通じて、その人の悩みに寄り添える団体の紹介も行っている。また京井さんは、いち早く行政にグリーフサポートの重要性を訴え、法整備に尽力した。人々が抱える苦悩を、グリーサポートによって軽減したり、癒したり、生きていこうという気持ちになれるように様々な取り組みを行っている。

推薦者:山口市市民活動センターさぽらんて

この度は第58回社会貢献者表彰を受賞させて頂きましたこと、とても嬉しく誠にありがとうございます。
感謝と喜びの気持ちでいっぱいです。
表彰を受ける中、自助グループから現在の「グリーフサポートやまぐち」となるまでの、この22年間思いを共感し支えて下さった方々、そしてスタッフみんなの顔が浮かんでいました。

「グリーフサポートやまぐち」の活動は、私が当時4歳の娘を亡くした事がきっかけです。
当時は事件・事故の被害者等は失意の中、県内にどこにも相談場所がなく、それならば自分で立ち上げようと設立し、時間が経つにつれ、病気、自死、いじめなど様々な喪失を持たれている方々のお話しを聞かせていただき「グリーフ」という言葉を知り、現在の名称に変更しました。

大切な人だけではなく、大切な何かを失った喪失体験からくる悲しみや苦しさ、怒り、無気力感など、誰もが抱えるグリーフを持った大人や子どもたちが地域の中で、孤立せずにつどえる「安心、安全な人と場づくり」をしております。

「グリーフ」というのは、深い悲しみを意味し、大切な人との死別や離別、災害などで家や仕事などを失うなど、悲嘆にくれる人が、たどる心のプロセスです。
そのような方が10人いらっしゃれば、皆さん思いが違い10通りの思いや寄り添い方があります。
そして寄り添う時、私たちは沢山の方々とのつながりが必要となり、そのつながりはネットワークづくりになり、社会の中で「グリーフ」という言葉を通して、人の思いを想像し「お互い様じゃからね~」そんな声掛けが地域で広がっていくことを願い活動をしております。

今回の授賞式にて、ご一緒させていただいた受賞団体の方々との交流は、とても刺激的で、これから私たちだけではなく全国にありますグリーフの団体とも、つながっていただければ、また「グリーフ」という言葉を知っていただければと思います。
この受賞を励みに、これからも出来ることを無理なく活動していく所存です。

  • こどものつどい
    こどものつどい
  • 公開講座 シンポジウム開催
    公開講座 シンポジウム開催
  • 高校生による広報・啓発活動
    高校生による広報・啓発活動
  • 子どものつどい
    子どものつどい
  • 子どもの思い 手記作成
    子どもの思い 手記作成
  • 小学校でのこころの教室
    小学校でのこころの教室
  • 大学での講座
    大学での講座
  • 大人のつどい
    大人のつどい
  • 母子・父子支援員講座
    母子・父子支援員講座
  • 養成講座
    養成講座
「ひとしずく」社会課題に立ち向かう方々を応援するサイト