認定NPO法人 アジアチャイルドサポート
代表の池間哲郎さんが、1987年よりフィリピンを始めとする東南アジアの貧困地域での支援活動を単独で開始。1999年11月に任意団体として沖縄県沖縄市に事務局を構える。2014年には認定NPO法人アジアチャイルドサポートとなり現在に至る。2022年3月現在、カンボジア、ラオス、ネパールなど日本を含む11ヵ国で活動中。112校の学校を建設。井戸掘削にも力を入れ、計1,100本余が完成。その他、ネパールに女性自立支援センターを建設、インドでは10カ所のガリプリスクール(幼稚園)の資金援助。カンボジアでは2つの幼稚園を建設・運営、パラオでは高齢者ケアおよび昼食支援、そのほか橋の建設、福祉車両援助、トイレ建設、学用品や学生服の供与、奨学金制度など、多岐にわたる継続支援事業を展開。また国内での活動にも注力、東日本大震災、熊本大分地震など被災地への援助は現在も続けている。“国際協力”と“活動を通した青少年健全育成運動”のふたつの理念を柱とする同団体の活動は、カメラマンの池間さんが開発途上国の子どもたちが懸命に生きる姿に胸を打たれ、自身の映像を駆使した4千回超の講演と2千回近い写真展等を通して「一生懸命に生きることの大切さ」を日本の子どもたちに伝え続けてきたからこそ、数えきれない賛同者の支援を得て成り立っている。
この度は、社会貢献者表彰式典にて大変栄誉ある賞を賜り心から御礼申し上げます。式典では他の受賞者の皆様の想いや熱意に触れ、ますます当団体の役割を意識いたしました。そして何より、受賞におきましては、当団体を支えてくださる皆様お一人おひとりが受賞されたものだと思っております。この場を借りて深く御礼申し上げます。
当団体は、代表理事である池間哲郎がフィリピンのゴミ捨て場で出会った少女の「わたしの夢は大人になるまで生きることです」という言葉から始まりました。
「一度でいいからお腹いっぱいご飯が食べたい」「今まで夢なんか一度も見たことがない、生きるので精一杯だから」途上国の過酷な環境の中で暮らす子どもたちにとっては、生きることさえ当たり前でない現実に直面し、生涯子どもたちを支える活動に取り組むことを決意。
たったひとりで続けた10年にわたる支援活動を基盤として、1999年に任意団体を設立。数えきれないほど多くの皆様に支えられ、2014年には認定NPO法人となりました。
過酷な環境の中でも懸命に生きている開発途上国の人たちに対して、平和で安らかに暮らしていけるようお手伝いをすること。また、懸命に生き抜く人々の姿から命の尊さ、感謝の心、一生懸命に生きることの大切さを見つめ直そうと、日本の青少年健全育成に取り組んでいます。現在は企業や団体様からのタイアップ事業も増え、支援の輪が広がってきています。
これまでに、アジアを中心に11か国で井戸や橋の建設、女性自立支援センターや縫製工場の建設、高齢者福祉や災害復興など、何が必要とされているかを見極め支援を行ってきました。多岐にわたる活動の中で、教育支援にも力を入れています。食事もままならない貧しさゆえに、子どもでさえも大切な働き手となるため学校へ通えない子も多く、女の子は家事さえ出来ればよく学校へ通う必要はないと考える親もいます。
「教育は貧困から抜け出す第一歩」どうすれば学校に通わせてくれるかと始めたのが学校給食。学業に否定的だった親たちも、一食分の家計が助かるのであればと通学を認めました。栄養不良も改善され、目を輝かせて将来の夢を語る子どもたちの姿に、大人たちの理解も深まり、村全体が教育に積極的になっています。他にも、一人でも多く教育の機会が得られるよう学校建設や学用品支給などにも取り組んでいます。
私たちは「最も大切なボランティアは自分自身が一生懸命に生きること」を基本理念に、これからも支えてくださる皆様と共に邁進して参ります。
末筆ではございますが、貴団体の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
課長 宮國 直樹