受賞者紹介

第56回 社会貢献者表彰
たざき ようすけ

田﨑 洋介

(新潟県)
田﨑 洋介

2020年3月18日、出勤時の朝、コンビニエンスストアに立ち寄った田﨑さんは、70代くらいの店主から「2階の住居から出火したようなので、消防に通報してほしい」と依頼され携帯電話で通報した。すると店主の妻から、2階へ上がって戻ってこない店主の様子を見て来て欲しいと頼まれ、上がってみると既に煙で前が見えない状態だったので1階へ降りたが、意を決しもう一度2階へ上がった。一層充満していた煙を吸わないようにしていると店主の妻も一緒に階段の上まで来て「あの辺ではないか」と指をさした。その辺りで身をかがめながら手探りで探すと横たわった店主の足が手に当たった。店主を部屋の外に引っぱり出し、抱きかかえて2階から下ろし店の駐車場に運び出した。店主は意識不明だったので、救急車を要請し心臓マッサージを行い、到着した救急車へ引き継いだ。店主は病院で処置を受けて意識を取り戻した。

推薦者:見附市消防本部

この度は、社会貢献者表彰式典におきまして大変栄誉ある賞を賜り心からお礼申し上げます。

コロナ禍ではありますが、徹底した感染対策のもと受賞された方々とお会い出来ましたこと感謝申し上げます。憧れの帝国ホテルにて本当に有意義ですばらしい時間を過ごさせていただきました。本当に光栄な夢のようなひとときでした。
安倍会長はじめ社会貢献支援財団の皆様本当にありがとうございました。 

2020年3月18日、私は、出勤時の朝に近くのコンビニエンスストアに立ち寄りました。
すると、店主(70代)から2階の住居から出火したようだとの事ですぐに所持していた携帯電話で消防に通報しました。
電話を切ると店主の妻から通報の間に2階に様子を見に行った店主が戻ってこないと聞き、様子を見に慎重に2階への階段を登っていきました。

既に煙で前が見えない危険な状態であった為一度1階へ降りたものの、顔見知りであった店主を思い、また店主の妻の懇願もありましたので意を決して再度2階への階段を登りました。煙は先程に比べ一層充満していましたが、後ろから店主の妻が指さす方向を煙に注意しながら身をかがめ手探りで探すと、倒れて横たわっている店主の足が幸運にも手に触れました。店主を部屋の外に引っ張り出し、普段では考えられないような力で、大の大人を抱きかかえて2階から降ろし、店の駐車場に運び出すことができました。店主は意識不明でしたので救急車を要請した後に救急車の到着まで心臓マッサージを行い蘇生を試み到着後引き継ぎました。店主はその後病院で処置を受け意識を取り戻したとの事で安堵したのを覚えています。

これは正に2人の運が良くなければ叶わなかった救出劇であったと、今になって思います。2人とも命を落としかねない状況でした。幸運に恵まれた事に感謝します。

また幸運といえば、この人命救助を表彰して頂けるという有難い機会にも恵まれました。当時はまさかこんな機会に恵まれるとは全く思っておらずお話を頂いた時は大変驚きました。光栄でした。

出席させて頂いた表彰式は本当に素晴らしく、世のため人のためご尽力されている方々の活動内容を拝見し、深く感激致しました。
本当に運が良かった。
どうもありがとうございました。

末筆ですが、社会貢献者支援財団及び関係者の皆様方の今後益々の発展とご健勝をお祈り致しまして締めくくらせて頂きます。

 

  • 田﨑さん。救出現場の店舗前で
    田﨑さん。救出現場の店舗前で
  • 店舗併用住宅の2階住宅部分を焼損
    店舗併用住宅の2階住宅部分を焼損
  • 玄関から2階部分へ上がる階段
    玄関から2階部分へ上がる階段
  • 店主が倒れていた廊下部分
    店主が倒れていた廊下部分
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