一般社団法人 石巻海さくら
宮城県仙台市出身の髙橋正祥さんは、プロダイバーとしてオーストラリアやサイパンそして神奈川県の葉山などで、マリンスポーツ関係の仕事をしていた折に東日本大震災(2011年)が発生した。石巻市の父の実家は無事だったが、同市の親戚が津波で家が流されすべてを失ったと知り、神奈川県から支援物資を持って同市へ駆けつけて親戚の支援を始めた同年6月に任意団体「石巻海さくら」を結成、三陸沿海岸の海中では行方不明者を発見し、海底には車や家が沈んでいる中で、ガレキの撤去や遺体捜索のボランティアに参加した。
その後石巻海さくらを正式に法人化して代表理事を務め、ボランティア活動を続けるとともに、地元の海の清掃活動や交流イベント、シュノーケリング教室、企業研修など海を愛する仲間と一緒に活動を続けている。
この度、第55回社会貢献者表彰式典にお招き頂き誠にありがとうございました。そして大変名誉ある賞を受賞することができましたことは、選考委員の方々、推薦者の女川地域医療センター長の齋藤先生にも御礼申し上げます。そして東日本大震災後に共に活動してきたスタッフ、仲間にとっても大変嬉しくこれからの活動の励みに、発展につなげて行きたいです。
改めて皆様には心より感謝お礼申し上げます。
私は2011年3月の東日本大震災後から有志で水中の瓦礫撤去や水中行方不明者の捜索活動などの海中ボランティアを中心に行ってきました。
そして2012年11月に任意団体石巻海さくらを立ち上げました。メインは月1回のumihamaそうじと称したビーチクリーン、水中瓦礫撤去は今では90回を超えております。
2015年に一般社団法人化したあとは海洋、沿岸ごみ、マイクロプラスチック調査なども行っております。
震災後は瓦礫の山だった海も綺麗になってきております。しかし、年々海岸沿岸にはプラスチックのゴミやペットボトルのゴミが急増しております。
今後はビーチクリーンの活動を行いながら子供から大人の方にも環境教育など行って啓蒙活動を行きます。2021年に東日本大震災から10年経ちますが継続して水中の行方不明者の手がかりを探す捜索活動も継続して行っていきます。
この度受賞できたことは私たちの力の糧になります。今後も見守って頂けたらと思います。本当にありがとうございました。
代表理事 髙橋 正祥