伊藤 美代子
東日本大震災後、仮設住宅の集会所などで、未就学児を持つ母親たちのために託児をしながら、母親たちに息抜きの時間を提供する活動を石巻市と亘理町で実施した。その活動を続けながら、2012年に仙台市泉区の自宅を事務所とし「親のような愛情と気持を持って、大切な子どもを預かる」ことをモットーに「NPO法人子育てアシスト・エフワン」を設立した。
母子や父子などの個人、行事開催時や災害時などの団体からの託児、病院の受信代行や付き添い、妊娠から出産までの家事支援、障がい児やひきもり児の託児、支援センター間の送迎などを「こんな支援があったらいいな」の声に耳を傾け15人の保育士とともに行っている。
このたびは社会貢献者表彰を頂いて,身に余る光栄として感謝に堪えません。
仙台市で活動している当法人は、障がいを持つ児童・ひとり親世帯・ひきこもり・貧困家庭など社会的困窮状態にある家庭の子育てを、理由を問わずに一時預かりしたり、一般家庭も含む病児病後児の一時預かり、出産サポート・お泊り等の子育て支援を目的に2010年に設立した団体です。その後東日本大震災が発生、地下鉄やライフラインが閉ざされた中活動を再開、幸いにして事務局のある泉区は水道、電気が早くに復旧し、事務局でお子様の沐浴サポートを1日3組送迎付きで仙台市ガスが復旧するまでの10日間実施、30組の親子を支援。さらにその後は石巻市内の仮設集会所で子育てに関する支援を行い、2012年NPO法人化し、石巻市内で支援している7チームと連携し2014年まで活動を続けました。
2015年4月より、亘理町で子育て支援な2017年3月まで行い、現在は仙台市で、お母さんからの様々な支援依頼内書を受け活勘しております。当法人が設立から8年4ヶ月の短い業歴の中で今回、特定非営利活動法人亘理いちごっこ様より推薦を受け、第54回公益財団法人社会貢献支援財団より表彰されたことは、今後も事業を継続していくうえで、自信にも繋がっております。
初めて体験する授賞式の雰囲気に圧倒されながらも安倍昭恵会長との記念写真撮影の時、失礼とは思いましたが、はにかみながら目礼をいたしましたら、微笑みが返りました。温かさで胸がいっぱいになりました。受賞した全39団体の方々の素晴らしい活動は、私共の明日への励みになり、当日、表彰された個人・団体の方々にお会いできた事は、大変光栄に思います。
当法人も今現在、支援依頼内容にまだまだ対応不足という課題もあり、それを見直しながら、子育てに悩んでいる家庭の更なる支援に努めて参ります。
そして、子育ての問題はコロナ禍の中、ステイホームや学校のお休み等で新しいストレスも発生し、また父親の子育て相談など研鑚に努め、輪を和にするべく、仲間と共に広げて参ります。
この度はこのような貴重な機会をいただきましたことに、改めて感謝いたします。
最後に貴財団のご発展を心よりご祈念申し上げます。
有難うございました。