特定非営利活動法人 Hands On Tokyo
家族の転勤により来日したディーバ・ハーシュさんが、友人と共に日本語と英語の2か国語でボランティアができる組織として、2006年に創設し、2009年にNPO法人として認証を受け、2017年に認定を受けた。
ハーシュさんは以前所属していたボランティア団体が採用していた、多額のお金や、長時間拘束という負担を伴わず、仕事に影響を及ぼさない無理のない範囲でボランティアが出来るシステムを踏襲し、地域のNPOや児童養護施設、老人ホーム、障害者を受け入れている団体とパートナーシップを結び、それぞれのニーズにあった活動を提供し、アクティビティの支援を行っている。
また、2011年からは東北の被災地支援も行っており、去年は、熊本の震災被災地支援も開始した。
また10代の若者のボランティアへの参加と意識を高めるための活動にも力を入れている。日本では、子どもたちが小さいころからボランティアに参加する機会が少ないため、去年からは「ユースインパクト」という部門をつくり、インターナショナルスクールの子どもたちを中心に、ボランティア活動の輪を広げ、現在は、東京圏の高校や大学に所属する学生リーダーたちが主導して、ボランティア活動を企画・実行している。若い世代のこうした活動経験によって、各地域の有能なリーダーが育っていく基盤になるのではないかと考えている。
この度、ハンズオン東京が社会貢献支援財団様に表彰していただいたことを大変光栄に思います。弊会はボランティア活動を通じて微力ながら社会に貢献させていただいておりますが、今回一緒に受賞された方々にお目にかかり、そのご受賞理由を伺って、なんと沢山の個人、団体の皆さまがさまざまな形で社会に貢献していらっしゃるかを知り感激いたしました。そして受賞者のお仲間になれたことを大変嬉しく思います。ハンズオン東京の活動に賛同し、支援して下さった皆さま、ハンズオン東京のために多くの時間と労力を費やして下さったボランティアの皆さま、理事会とアドバイザーの皆さま、そしてスタッフを誇りに思い、心から感謝申し上げます。
ハンズオン東京は、コミュニティのニーズに合った有意義なボランティア活動の場を二か国語で提供することにより、社会へ貢献し、ボランティアリズムを浸透させ、リーダーたちを育成することをミッションとしております。国際交流から生まれたボランティア団体である弊会は、2006年にアメリカ出身の創始者と有志の皆さまが活動を始めてから少しずつ輪が広がっていきました。日本語と英語でボランティア活動ができる団体として、さまざまな国の出身の方が参加をして下さっております。活動を始めてから4年目の09年には特定非営利活動法人となり、17年には東京都より認定を取得しました。14年目となる今年、年初に掲げた目標は、「原点に戻り活動内容をより充実させる」といたしました。
活動の場は、乳児院・児童養護施設、災害復興支援、そしてスペシャルニーズ(障がい者支援団体、特別支援学校、特別養護老人ホームなど)です。同じ活動に毎回参加して下さるボランティアの方も多くいらっしゃることはとてもありがたく、受益者の方々にもお顔見知りの方がいらっしゃると喜んでいただいております。若い世代のボランティアリズムやリーダーシップの育成を目的としたプログラムでは、高校生や大学生が中心になって企画・運営をしています。設立当初から続く定例のプログラムでは、認定NPO法人スペシャルオリンピックス日本・東京、東京都済生会中央病院付属乳児院、社会福祉法人愛隣会など、長年パートナーとして手を携えて活動させていただいていることも誇らしく、今回の受賞もパートナー団体の皆さまのお蔭でもあると感謝しております。今後も有意義なボランティア活動を提供できますよう努力を続けて参ります。
事務局長 川口 基子