会長安倍昭恵の受賞者訪問記

会長安倍昭恵の受賞者訪問記

2019年5月 ノアノア、だんだん、どすこい!

今回は東京都内で3箇所、受賞者の元を訪ねてみました。
「パン工房ノアノア」(小金井市)、「だんだん こども食堂」(大田区)、「てーねん・どすこい倶楽部」(墨田区)です。
それぞれ、各地域と障がい者、子ども、外国人との関わりや課題に取り組む活動をされています。

パン工房ノアノア

高島法子さんと

JR武蔵小金井駅前にある「パン工房ノアノア」を訪ねました。

平成27年度の受賞者である高島法子さんが理事長を務めるNPO法人チャレンジャー支援機構が運営するパン工房で、障がい者の方々の自立支援のためパンの製造販売をしています。

まずは、財団が贈呈した奨励賞で購入した新しいオーブンでパンを焼いているという南口店へ。みなさんの働く様子を見学させていただき記念撮影。

つづいてジャムなどを作っている北口店へ。訪問時は夏みかんのジャムを作っていました。働く皆さんがたくさんの作業を手分けして行う姿はとても頼もしく見えました。
会長の安倍からの「お給料は何に使うの?」の質問に、ゲームと答えてくれました。

代表の高島さんには、オーブンが壊れかけた時に、奨励賞によってパン作りが続けられたとあらためて感謝の言葉をいただきました。利用者の報酬もオープン当初の数倍にすることができているとのことです。

だんだん こども食堂

全国に広がりを見せる「こども食堂」。
その名付け親とも言われる近藤博子さんが運営するのが「だんだん こども食堂」(第47回・平成28年度受賞者)。

今回は、毎週一回開いているこの食堂を訪問し、ボランティアの方々や利用者のみなさんとの交流を行いました。
貧困家庭の子どもに安価で食事を提供することを目的に始まったこども食堂ですが、ここ「だんだん こども食堂」は地域のコミュニティー食堂のような感じに発展し、さまざまな人が気軽に滞在できる場所にもなっています。

たくさんの子どもたちに囲まれて、会長もとても楽しそうに話をしていました。

てーねん・どすこい倶楽部

シニア人材を活用して、墨田区内にある特別養護老人ホームなどで働く、日本人を配偶者に持つ外国人のために「日本語教室」を開き、外国人の地域参加と地域福祉事業活性化、介護人材の育成や確保を目的として活動する「NPO法人てーねん・どすこい倶楽部」(第47回受賞者)。

利用者である外国人の方々は、日常会話に不自由はないものの、読み書きや漢字、特に専門用語は難しく、介護福祉士国家試験のハードルは高いとのこと。国内で生活する外国人には、外国から来て受験する人にはある試験時間の延長等の措置がなく、日本人と同じ条件で試験を受けるのだそうです。
それでも、「介護の仕事は楽しい」とみなさん日々一生懸命に仕事に励み、資格と日本語の勉強に取り組んでいます。

当日は、たくさんの利用者さんが集まってくださり、明るくにぎやかな訪問となりました。

訪問を終えて

受賞者のみなさんのご尽力や、さまざまな方々のご協力などで、状況は刻々と変化していることを感じます。しかし受賞時と比べて、改善されていることもあれば、新たな課題に直面している場合もあることがわかりました。

これからも、受賞者の方々の元への訪問を続けていきたいと思います。

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