受賞者紹介

第51回 社会貢献者表彰

社会貢献の功績

なば にっぽんあのれきしあ・ぶりみあきょうかい

NABA(日本アノレキシア・ブリミア協会)

(東京都)
SIAb.(Survivors of Incestuous Abuse) 代表 鶴田 桃江
代表 鶴田 桃江

摂食障害からの回復と成長を願う人たちの自助グループとして1987年に設立された。同じ悩みを抱える仲間との出会いと分かち合いを通して互いに支え合い、助け合いながら回復、成長していく事を目的に活動している。摂食障害の症状は、「拒食」「過食」に代表される自分でコントロールできない食べ方や体型への強い捉われだが、その背景には様々な心理的葛藤が隠されている。そのため、NABAでは表面的な症状の回復よりも、症状を含めた今の自分を責めずに認め、「ありのままの自分」を受け容れていくことを大切にしている。
NABAでは、お互いの話を聴き、体験や感情を分かち合うミーティングを毎週4回開催。無料電話相談や会報発行のほか、ミーティング場をメンバーが日中過ごせる居場所として開放している。家族のための自助グループ「やどかり」にも場所を提供し協力して活動している。また、専門家を招いてのセミナーの開催や全国出張出前ミーティングの開催のほか、摂食障害に限らず「ピアサポート」に取り組む自助グループと共に様々な生きづらさを抱えた人々が分かち合う場として「ピアサポ祭り」を毎年一回開催している。

推薦者:SIAb.(Survivors of Incestuous Abuse)

NABA(日本アノレキシア(拒食症)・ブリミア(過食症)協会:ナバ)は、摂食障害からの回復と成長を願う人たちの自助グループとして、1987年に設立されました。

同じ悩みを抱える仲間との出会いと分かち合いを通して互いに支え合い、助けながら回復、成長していくことを目的に活動しています。

摂食障害の症状は、「拒食」「過食」に代表される自分でコントロールできない食べ方や体形への強い捉われですが、その背景には様々な心理葛藤が隠されています。そのため、NABAでは表面的な症状の回復よりも、症状を含めた今の自分を責めずに認め、「ありのままの自分を」受け容れていくことを大切にしています。

NABAでは、お互いの話を聴きあうミーティングを毎週4 回開催。無料電話相談や会報発行のほか、事務所をメンバーが日中過ごせる居場所として開放しています。家族のための自助グループ「やどかり」とも場所を提供し協力して活動しています。また専門家を招いてのセミナーや全国出張出前ミーティングの開催のほか、摂食障害者に限らず「ピアサポート」に取り組むグループや団体と共に様々な生きづらさを抱えた人々が分かち合う場として「ピアサポ祭り」を毎年開催しています。

このような活動を続けてきたNABAですが、31年の歴史の中でも、こうした賞をいただくのは初めてで、とても名誉なことでした。自助グループは、医療者のお墨付きもなければ、法制度の後ろ盾もなく、仲間たちの回復や成長も数値化できるものではありません。こうした地道でお金にならない、そして一般の方々にはなかなか伝わりにくい部分もあるNABAの取り組みを評価していただけ本当に嬉しいことでした。

会を代表して表彰いただいた私・鶴田自身、約30年前に摂食障害者の本人としてNABAにつながり、多くの仲間たちの中で、回復・成長してきました。この賞はNABAメンバーのみならず、応援してきてくださった友人・関係者の皆のものと感謝しております。  さいごに、自助グループは「自分をいかすことが、他の人たちをいかすこと」「仲間の回復を助けることが自分の回復につながる」ものです。同様に当事者活動をしている団体がこれからも表彰されることを願い、今回の受賞を心よりお礼申し上げます。

代表 鶴田 桃エ

  • セミナー開催風景
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  • ピアサポ祭り
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  • ミーティング風景
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受賞者とみなさまをつなぐプラットフォームプロジェクト「ひとしずく」