社会貢献の功績
広瀬 紀子
代表 広瀬 紀子
1996年、大学を卒業した年から口唇口蓋裂治療の医療援助活動に参加し、ベトナムのベンチェ省グエンデンチュー病院で口唇裂の子どもの無料手術を行い、17年間で約2,000名の子どもの治療に携わるとともに現地の医療者に技術の移転活動を行った。現地では農業支援も必要とのことから、農業に従事するベトナム人の育成や干ばつ時の生活、農業用水用タンクを寄贈するなどベンチェ省での医療と農業の支援活動や人的交流を続けている。
私はこれまで約20年ベトナムへの医療ボランティアの活動を続けて参りました。
昨今、医療活動の重要性と共にベトナム経済の根幹となる農業での支援の必要性を感じ、2013年NPO法人ジャポニカアグリを設立致しました。この設立趣意にはベトナムの農業指導者を日本へ受け入れサポートし国内で農業の知識及び技能の教育を通じて国内外の農業者の人材育成による社会教育の推進、職業能力の開発、日越間の親善関係の増進に寄与する事を目的としました。また、環境の変化によりベトナムでも様々な環境や水害問題も起こっております。その変化に応じて適時サポートも続けております。今年は日本とベトナムは外交関係樹立45周年を迎え天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎつつ、国賓として来日されたクアンベトナム国家主席閣下をお迎えして日越外交関係樹立45周年の記念レセプションも開催されました。ベトナムと日本の関係はさらに近く、深く、確固たる普遍な関係になってまいりました。
私自身、日越の橋渡しの一員として様々な角度から時代の変化に合わせた活動も行っていきたいと考えまして、今年は5年ぶりに愛知県でベトナムフェスティバルin愛知名古屋を開催することが出来ました。日本在住のベトナム人が全国2位である愛知県で開催出来ました事は日本人にベトナムを知ってもらうことはもちろんの事、日本で奮闘する未来への夢に満ち溢れたベトナム人に故郷を思い出してもらうひと時を提供できたことは非常に有意義な時間だったということを多数のベトナム人が来場され、彼らの表情を拝見して実感致しました。
社会貢献表彰に受賞を頂きまして、安倍昭恵会長様始め、内館牧子委員長様ならびに選考委員の皆様、社会貢献財団のスタッフの皆様、日本財団様に心から感謝申し上げます。
凡児徹底、当たり前の事を桁はずれの情熱で行う事をモットーに、コツコツと突っ走って参りました。恐縮ながらこのような盛大な表彰式にお招き頂き、表彰状を拝読し、
「やっとひと息つけるのかなあ、同じ様な志を持った多くの人に会いジーンと心が熱くなり、自分をほめてあげてもいいのかな」と思いました。
そしてまた新しい課題に向けて、自らを奮い立たせ、前に進めと背中を押して頂きました。
私は女性ですが男気と笑顔で“人生は挑戦なり”
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
また今回受賞した皆様と社会貢献財団様の益々のご発展を祈念しております。