社会貢献の功績
さいもんめ
昭和38年に設立され、今年53年目となる大学のボランティアサークル。当初は京都大学の学生が自転車で京都の寺院等をサイクリング旅行する活動をしていたが、メンバーから「福祉」「ボランティア活動」をしたいと言う意見があり、同市内の児童福祉施設を自転車で回り活動を行うという形へと変化していった。現在は、主に京都大学・京都女子大学・立命館大学等の大学生約150名が所属し活動しており、京都市内の母子生活支援施設にて、児童に遊びの場の提供や学習支援等の活動を提供している。「さいもんめ」が活動している母子生活支援施設には両親のDV問題や、児童虐待等の理由により、抑圧された生活を余儀なくされた子どもたちが多く入所している。毎週定期的に施設に来所し、遊びや学習支援の活動を通じて、子どもたちが安心して関わる事の出来る相談相手となり、心のケアにおいて欠かせない存在となっていまる。また、入所児童だけでなく、退所し地域で生活する子どもたちや、地域のひとり親家庭の子どもたちにも、学習支援等において関わりを持ち、季節のイベントなども行い子どもたちに寄りそい、頼れる存在として活動している。
この度は社会貢献者表彰という栄えある表彰を賜り大変光栄に思います。これまで活動を続けてこられたさいもんめの先代の方々、活動を支えていただいている推薦人でもある京都母子生活支援施設の職員の方々のおかげと感謝しております。
さいもんめは50年以上前から活動を続けてきた児童福祉ボランティアサークルです。現在は150名ほどの大学生が所属しています。4つの母子生活支援施設に分かれ、それぞれ週1回または2回、毎回2時間ほど子供たちと一緒に遊ぶ活動をしています。巨大すごろく、毛糸で工作、風船バレーなど多種多様な遊びを用意して子供たちに楽しんでもらっています。さらに、七夕やクリスマスなどの季節の行事には特別なイベントを企画しています。毎年夏に行っている2泊3日のキャンプでは子供たちの元気に楽しむ姿が見られ、学生も力を入れて準備をしています。普段の活動ではできない多くの事を子供たちに体験してもらい、成長し、楽しんでもらうために、4か月以上かけてキャンプの企画、準備をしています。自分たちでご飯を作ったり、他の子供たちみんなと協力してキャンプファイアーを楽しんだりといった経験は貴重なものであると考えています。
母子生活支援施設の子供たちは様々な事情を抱えてお母さんと一緒にそこで暮らしています。遊びの活動の時には、子供たちのほとんどが普通の子供と何ら変わらない元気な様子で遊んでいます。しかし、私たち学生は子供たちが様々に事情を抱えていることをしっかりと考慮して活動をするように気を付けています。特に、子供たちの安全や人間関係に気を配る事などを心がけています。そのためにもルールを設け、そしてそれをしっかりと守ってもらうようにしています。毎日の活動の後には反省会を開き、子供たちとの関わり方に関する意見交換を行っています。施設の職員の方々にも御助言をいただき、子供たちにより良い活動ができるように励んでいます。子供たちの安全、成長、そして楽しみを目標としてさいもんめの学生一同これからも努力していきます。
今回の受賞は大変光栄であるとともに、私たちにとってこれからも子供たちのために活動を続けていく大きな励みとなります。ほかの受賞者様の活動について知る機会が得られたことも大変貴重でした。この度は社会貢献者表彰を賜り誠にありがとうございました。