社会貢献の功績
平田 彰宏
平成7年から大阪府寝屋川市でほぼ毎朝、自身が経営する事業所の社員と共に勤務先周辺の清掃活動を行い、地域美化に貢献している。市の環境イベント「エコフェスタ」や市内駅前一斉清掃「美しいまちづくり条例啓発事業」、河川清掃にも積極的にボランティアとして参加している。また、子どものうちから環境美化や地球温暖化などに関心をもってもらうため、自身がエコリーダー『エコ仮面』に扮し、地元や近隣市の小学校・保育所を対象に、得意の音楽(自作の環境ソング)を取り入れながらの楽しい環境学習『エコすくーる!』を実践中。
この度は、社会貢献者表彰を頂き、心よりお礼申し上げます。元々はというと、私の経営する住宅設備会社のイメージアップのための手段として、会社の前を流れる寝屋川の周辺のポイ捨てされたゴミを拾っていました。
ある朝、その私の目の前で、信号待ちの車のドアが突然開き、車外に捨てられた数十本ものタバコの吸い殻を目の当たりにした時、あまりの非常識さに怒りを覚えた私は、運転者と口論となり、道路は大渋滞となってしまいました。正義感からの行動とはいえ、その時の怒りと恥ずかしさと無力さ、悲しみを今でもはっきり覚えています。
その時以来、どの様にすれば、ポイ捨てをする悪い大人達をやっつける事が出来るか?
音楽を趣味としていた私は、子供が歌う環境ソングを作ろう!と思い付きました。それが環境ソング第一段の『エコのうた』です。
当時小学校2年生の娘はリードボーカル。そして、保育園に通う年長組の息子は合いの手としてレコーディングを完成させました。
当時、地元の小学校や地域のおまつりでこの曲『エコのうた』が流されておりました。
同時に娘・息子は色んな会場で歌を披露しておりました。ところが、娘が高学年にもなると、「恥ずかしいから、もう嫌や!無理!」と反旗を翻しました。ならば、バトンを引き継ぐのは私しかおりません。覚悟を決めた私は本格的なエコヒーローを創り出そうと考えました。
先ずは形から入らねばなりません。真紅のマフラーと変身ベルトは必須です。
やはり私の永遠のヒーローは『仮面ライダー』なのですから。そして、エコヒーローのコンセプトは『自然に還る(カエル)』です。このようにして生まれたのが『エコ仮面』なのです。
長年に亘り、ポイ捨てバスターズをやっていると、はっきり気付く事があります。それは、もう既に出来上がってしまっている大人に改心してもらう事は無理だという事。
そして「ゴミ問題は心の問題」であるという事。ならば正しい心の種は幼いうちに植え付けてあげないといけません。
エコ仮面の第一の使命は、音楽やゲームを用いて、楽しみながらエコ活動を教えます。小さい子供の頃にきっちりと「お水の大切さ」「無駄な電気は使わない」「ポイ捨てしない」という意識を持たせることです。
子供たちに一人ずつ、お友達の前で今後目指す自分なりのエコ活動を発表して頂きます。
目を輝かせながら堂々と発言しています。
その言葉こそが一人ひとりのマニュフェストとなるのです。子供たちはこの発言の責任を全うしようと努力してくれます。その結果、半年間程は、学校はきれいに保たれると先生方からご報告を頂いています。やっていて良かったと思える瞬間です。
『エコすくーる!』を終えて暫くすると、子供たちからのイラスト入りのお手紙が必ず届くのです。ある子は「エコ仮面に貰ったシールを水道の蛇口のところに貼っています。」またある子は「お仕事サボって学校に来てくれてありがとう。大丈夫でしたか?」など。
大人の私に、気遣いまでしてくれるのです。
子供といえどもなめてはいけません。善悪を十分理解してくれるのです。
こんなピュアで律義で素敵な子供たちに協力してもらいたいと思います。未来を担う彼らと一緒にエコ活動に取り組まない手はないでしょう。今、大人が本気で『環境学習』に取り組まねばならない時期に来ていると思います。
私の夢は、全国各地に『エコ仮面』が誕生して『エコすくーる!』がきっかけにとなり優しい子供たちが、沢山沢山、創りだされることです。考えるだけでワクワクします。
そんな淡い期待を持ちながら、明日もまた、楽しみながらエコ仮面は、ポイ捨てと闘います。
最後になりましたが、今回私の活動に注目して頂いた公益財団法人社会貢献支援財団の皆様、関係者の皆様には心より感謝申し上げます。どうぞ今後とも宜しくお願い申し上げます。
平田 彰宏(エコ仮面)