受賞者紹介

平成27年度 社会貢献者表彰

社会貢献の功績

とくていひえいりかつどうほうじん 
かながわしんりんいんすとらくたーのかい

特定非営利活動法人
かながわ森林インストラクターの会

(神奈川県)
特定非営利活動法人 かながわ森林インストラクターの会 理事長 久保 重明
理事長 久保 重明

平成2年に全国に先駆け神奈川県で制定された知事認定資格「神奈川県森林インストラクター」に認定されたインストラクターによって同4年に発足し、同20年にNPO法人に認定された。県の進める「かながわ水源の森林づくり」などに協力し、同県の緑を守り、育てる環境保全を行っており、森林と人をつなぐ県民運動を同県下一円で展開している。植樹や間伐、枝打ちなどの山仕事を指導したり、自然観察や普及啓発イベントの開催などを行っている。

推薦者:公益財団法人 かながわトラストみどり財団

この度は、「かながわ森林インストラクターの会」に栄えある「社会貢献者表彰」を賜り、大変光栄に存じます。またご推薦頂きました(公財)かながわトラストみどり財団、神奈川県森林関連部署の支援の賜と深く感謝申し上げます。

当日、表彰式典、祝賀会に参加して多くの方々から様々な社会貢献をされているお話しをお伺いし深く感銘いたしました。

森林づくり 間伐前のミーティング
森林づくり 間伐前のミーティング

神奈川県は全国に先立ち平成2年に森林インストラクターの養成を始め、その2年後に第一期生が誕生し、会も平成4年に設立されました。その後、養成機関であった森林財団(現在、(公財)かながわトラストみどり財団)は森林インストラクターのあるべき姿を打ち出すため、平成7年に「神奈川県森林インストラクター検討委員会」を設け、期界の専門家に諮問致しました。その中で「市町村・学校・企業・団体等」「森林・林業専門家や組織」「森林財団」「森林インストラクター会」の4者の一翼を担い、神奈川県のみどりの環境保全と育成を務めるとの方向付けをし、具体的役割として次の4項目に体系付けられました。

  1. 森林づくり・森林の保全育成のためボランティア活動の指導(森林づくり)
  2. 森林と林縁の自然観察を通して森林・林業の果たす役割についてのガイド(自然観察)
  3. 森林文化やそれを育んできた山村の人々の生活や歴史の紹介(森林文化)
  4. 都市に住む県民に対する森林林業の現状や課題および都市住民と林業従事者とのかかわりの説明(普及啓発)

これを受けて会は平成8年に4部会制となり、設立から16年間任意法人として活動を続け、平成20年に新たな飛躍を目指し、特定非営利活動法人を申請し認定されました。

活動は、県やどりき水源林を中心に学校の自然観察、団体・企業(県の水源林パートナー)の活動である間伐、枝打、下刈など作業、また(公財)かながわトラストみどり財団が県内各地で行う「県民参加の森林づくり」の作業(植栽、竹林整備、間伐、除伐、森林講話など)の技術指導や安全管理などを行って来ました。やどりき水源林の水源林パートナーが増え個々の活動区域が次第に狭くなったこともあり、県は平成21年3月に水源林パートナーの名称を森林再生パートナーと変更し全県に展開するようになりました。会も県の進める「かながわ水源の森林づくり」などに協力し、県のみどりを守り、育てる環境保全を担っており、森林と人をつなぐ県民運動を県下一円で展開するようになりました。平成9年頃の派遣要請は30件程度であったが、ここ数年は150件を超えるまでに至っており、さらに増える傾向にあります。現在、会組織も新たに運用の利便性や世の要請により「森林癒し部会」と3つの事業部会「やどりき事業部会」「ネットワーク活動事業部会」「日本触媒湯河原の森事業部会」が加わりました。会員数は平成27年11月末で約300名となっています。

特定非営利法人 かながわ森林インストラクターの会
理事長 久保 重明

  • 自然観察 森林探訪
    自然観察 森林探訪
  • 森林文化 竹細工
    森林文化 竹細工
  • 普及啓発 街頭キャンペーンの水源涵養実験
    普及啓発 街頭キャンペーンの水源涵養実験
  • 森林癒やし 互換で森を感じる
    森林癒やし 互換で森を感じる
  • やどりき事業 森の案内人
    やどりき事業 森の案内人
  • 2008年ボランティア間伐作業
    2008年ボランティア間伐作業
  • 2009年水源林の集い間伐作業
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  • 下刈り
    下刈り
  • 成長の森
    成長の森
受賞者とみなさまをつなぐプラットフォームプロジェクト「ひとしずく」