東日本大震災における貢献者表彰
かわぐちしみんぼうさいボランティアネットワーク
特定非営利活動法人 川口市民防災ボランティアネットワーク
川口市が同市内開設した西スポーツセンター避難所で被災者の支援を3月18日から5月18日まで行ない、会場の整備から役割分担、組織体制の構築に取り組み、ボランティアリーダーとして避難所の運営に携わった。その他、さいたまスーパーアリーナへ支援、宮城県や岩手県へボランティアを数回に分けて派遣する等の活動を行った。
当会は、阪神淡路大震災の教訓から、埼玉南部地域に想定される大地震に備え、平成11年より川口市の有志が集い活動を開始し幾度の変遷を経て、平成19年4月にNPO法人としての認証を得ました。
埼玉県南部地域での防災に「特化」したNPO法人として、普通の市民感覚で「防災」を捉え考察し、自分達の街を、自分達で守りたい。それには何をすべきなのか、何が出来るのか、を常に課題として活動して来ました。
普通の市民が「地震・洪水」の巨大なエネルギーに立ち向かう事は、自然に対する敬虔なる思いを持ちながら、人的な被害の低減と、そこから立ち上がり「復興」する意志を、活きた訓練・体験・学習する事で「醸成」し続ける必要があります。
今般の震災において、被災現地への支援・遠く川口に避難された方々へ私達が出来ることは「援助」する事で「寄り添い、支え合う」事でした。川口市内の避難所に於いても、被災現地に於いても、私達だけではない普通の市民の皆さんが同じ目線で活動を致しました。私達に特別な者はいない。
会員一人一人が、それぞれの立場・職域・わが街への想いを持って、埼玉南部を含めた関東地域に切迫している大災害に対応したいと思います。
防災の戦力とは弱者・強者の区分けをする事ではなく、全ての「市民力」を最大限に「活かす事」にあるのを念頭に、市民意識の啓発と想像力を実際の場面で「積み重ね」て行きたいと思います。
被災現場で、被災者の皆さんから、川口に避難された皆さんから、私達は学び・励まされていたと感じています。周囲の普通の市民達に伝えていく事。これは、同じ市民だからこそ出来る事だと思います。
少しづつでも良い。確かな積み重ねが、地域防災力として結実する事。その一翼を私達が担う事が出来る様、この表彰をバネとしたいと思います。
今回の表彰は、関連した「全ての市民の活動」が評価されたものとして、受け取らさせて戴きます。