人命救助の功績
野村 純
平成22年6月27日午前10時25分頃、通りかかった高槻市の芥川で、溺れている3人の児童を目撃。川に入り流されてきた男児(6才)と水面から手を伸ばしていた男児(2才)を右手に、水面から顔を出していた女児(8才)を左手に抱えながら、通行人2人の協力を得て、無事3人を救助した。普段30cmほどの深さの川は当日は豪雨の影響で120cmまで増水し、児童らは150m程流されていた。
当日、飲食店に勤務している私は、買い出しを終え、店に向かう途中、芥川の河川敷をミニバイクで走行していました。
前夜の豪雨で増水していた川を横目に走っていると、おーいという男性の声、バイクを止めてよく見ると、濁流に頭のような物が三つ浮かんだり沈んだりしていました。
とっさに「溺れている、やばい」と思い、堤防を駆け下りて、着の身着のまま川に飛び込み、まず一人男の子を抱き上げました。「泣いている、よかった生きている」そう思った瞬間、「もう一人、おらへん」きょろきょろした時、手がでてきて、それをしっかりつかんで抱きかかえ、岸に向かおうと思いましたが、もう一人女の子が流れてくる、間に合わないと思い直して、二人を抱いたまま女の子が流れているのを待ち、なんとか三人を抱き上げることが出来ました。
流れが強く足が動かなくなりましたが、なんとか岸までたどり着き、釣り人に三人の子どもを渡しました。
連絡があったのか、救急車が来ていて、子どもたちも少し水を飲んでいるけれど大丈夫、と救急隊の人が言っていたので安心しましたが、自分は足が震えていたのを記憶しています。
咄嗟の行動でしたが、幼い姉弟を助けることが出来て本当に良かったと思いました。
この度は大変名誉ある賞を頂きありがとうございます。その場に居たら誰でもしたであろう行動が幼い三人の姉弟を救う事につながりました。自分も三人の子の親なので、なによりも、ただよかったと思うだけです。
今回頂いた賞を自身の誇りとして過ごして行きたいと思います。