アテネ五輪　女子200m初の金メダル（中央）

ポーランドのオティリア・イェンジェイチャクさんは、2004年アテネオリンピックの女子2百米バタフライに出場し、ポーランドに競泳初の金メダルをもたらした。この快挙に、国を挙げて歓喜の声があふれたが、オティリアさんはそれ以上に世界に広く歓喜の声をあげさせることになる。オティリアさんは、その後その金メダルをオークションにかけ、得た収益を白血病などの難病を抱える子ども達の救済に役立てることを発表したからである。

オティリアさんは、「帰国したらこの金メダルをオークションにかけて、収益金は全部、白血病に悩む子どもたちにささげたい。獲ったばかりのメダルに別れを告げるのは辛いけど、今の私には、それが正しいことのように思えるのです。」とコメントしている。本を通して、白血病に苦しむ子どもたちのことを知り、心を動かされ、子どもたちのために何か自分にできることはないかと考えていたそうである。その後2004年12月に金メダルのオークションが行われ、約8万2千750ドル(872万円)相当で落札され、全額が国内の医科大学に寄付された。現在オティリアさんは、北京オリンピックを目ざしてトレーニング中である。

オティリアさんの主な受賞歴

アテネ五輪　女子バタフライ200m
「スイミングキャップ（赤）：オティリア氏」

代理授与：駐日ポーランド共和国大使館
ヤドヴィガM.ロドヴィッチ氏