受賞者紹介

平成17年度 社会貢献者表彰

第一部門/緊急時の功績

でくち まんきち

出口 万吉

(昭34. 5. 5生)埼玉県春日部市
出口 万吉
勤務中に、東武伊勢崎線の踏切内で自転車を押して横断中の女性が転倒するのを目撃し、既に遮断機が降り警報機が鳴っている踏切内に入り、女性を踏切外に退避させ、自転車を撤去して事故を未然に防いだ。
推薦者:(財)逓信協会 理事長 木下 昌浩/関東地方本部 本部長 友部 久邦
【お詫び】 一定期間、別の方の顔写真が掲載されていました。訂正してお詫び申し上げます。

受賞の言葉

偶然にも現場に居合わせた私の行動に対し、周囲の方々からお誉めの言葉を頂き、また、この様な形で多大な評価をしていただき、大変驚いております。今後も私に出来ることを通して、社会に貢献出来る様に努めていきたいと思います。

道路が狭く、自転車が転倒

平成16年6月24日午後4時頃、春日部郵便局に勤める出口さんは、勤務中に同僚と東武伊勢崎線の線路沿いをオートバイで走行中、40 ̄50メートル前方の踏切を自転車を押して渡っていた女性が線路内で転倒するところを目撃し、すぐに救助に向かった。踏切内では転倒した女性が焦った様子で自転車を踏切の外へ運びだそうとしていた。

出口さんはカバンとオートバイを同僚に預けると遮断機が降りた踏切の中に入り、女性に自転車は自分が運び出すから早く外に出るように促した。女性は指示に従い、自分で歩いて踏切の外へ出た。出口さんが自転車を運び出したその数十秒後に電車が踏切を通過した。

出口さんは名前を告げずに立ち去ったが、救助の一部始終を見ていた他の女性がオートバイの後についているケースに書かれた名前を見ていて、救助された女性に教えた。後日、救助された女性が郵便局にお礼の電話をかけ、来訪したことで出口さんの救助が明らかとなった。

現場の踏切は歩行者用の幅の狭い踏切で駅と駅のほぼ中間に位置し、電車は速度をあげて通過している。出口さんが踏切に到着した時には、既に遮断機が降り警報機が鳴り出してからしばらく経っていた。いつ電車が来るかという不安の中で安全を確認しながらの女性の救助と自転車の撤去であり、それにより事故を未然に防いだ功績は大きい。

道路が狭く、自転車が転倒

Mr. Mankichi Deguchi

(Born on May 5, 1959) Saitama Prefecture
A postal worker on the job, Mr. Deguchi witnessed a woman pushing her bicycle fall down after entering the railroad crossing. With the crossing gate already lowered and the alarm sounding, he entered the crossing, evacuated the woman and removed her bicycle, averting an accident.
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