NPO法人 聖母
アフリカの東に位置するマラウイの子どもたちの学校給食支援を主な事業とするNPO法人。マラウイは世界最貧国の一つで、子どもの死亡率が高い国の一つでもあり、死亡の半数は栄養失調が原因。2015年に発生した大洪水が状況を悪化させたことで、イギリスの通信会社モベルコミュニケーションズの協力の下、現地パートナーを通じて同国南部のブランタイアの保育園と幼稚園の学校給食支援を開始した。支援を継続するため、2016年にはNPO法人の認証を受けて日本には「せいぼじゃぱん」を、マラウイには「せいぼマラウイ」を置き、北部の12か所の小学校と南部38か所の幼稚園で給食支援を行っている。せいぼじゃぱんが寄付の募集やマラウイコーヒーの寄付型販売で資金調達を行い、その100%をせいぼマラウイに送り、栄養士をはじめとする7人のフルタイムスタッフが400人以上のボランティアと共に給食づくりと提供を行う。新型コロナウイルスの流行で学校が閉鎖され給食提供が出来なくなったため、給食を支援パックにして配布し、支援を継続。今年は学校給食を再会する予定。またモベルコミュニケーションズが行っているオンライン留学コースに日本の学生を紹介、マラウイをはじめ国際課題やソーシャルビジネスについて学ぶ機会を提供し、プロジェクトを考え実行するといった啓発活動も行っている。
この度は、名誉ある賞を頂き誠にありがとうございます。この賞を通して、日本において国際支援の姿の一部を広めるためのお役に立てれば光栄です。
弊団体のミッションは、学校給食を通して、世界中の子どもたちを飢餓から救うことです。それに伴い、私たちが日本で活動する上で、活動に関わる皆様と繋がり、どんな社会貢献活動を浸透させるべきか模索するのも、重要な役割と感じてます。そんな中こうした賞を頂くことで、今までの活動に対するご評価を頂くことができ、とても感謝しております。
弊団体は、2015年よりマラウイで給食支援を実施しています。現地では7人のスタッフとボランティアが給食提供を行い、日本はその活動の支援をしています。学校給食を通して、子どもたちの栄養だけではなく、教育を支え、彼らの未来を変えていくことは、私たちの未来にも変化を与えることにつながります。
私たちは日本の学校、企業様とともに、国際化する世界の中で、実りのある社会貢献を目指しています。その活動として、日本の通商会社の支援によるマラウイ産コーヒーの寄付型販売があります。多くの学校の皆様が、国際課題について学び、その具体的支援のために、販売パートナーとして活動や、ワークショップを通しての学びを実施しています。
また、支援企業の英国の社会的企業Mobellは、日本の学生向けのソーシャルビジネスのインターンシップを実施し、自社で支援している給食支援活動を始め、多くのチャリティ活動について紹介し、学生が学ぶ場所を、オンラインで提供しています。
マラウイの学校給食支援は、日本にとって単なる遠い国への支援活動に留まっていません。現在の私たちの活動は、教育を通して日本の子どもたちにもつなげ、さらに今後の社会貢献の姿を変えていける可能性があると考えています。これからも、日本の皆様と活動を広げることで、社会貢献の輪を広げて参ります。私たちは、常に活動のパートナーとなってくださる学校、企業様を募集しております。機会がございましたら、是非ご連絡を頂けましたら幸いです。
理事長 山田 真人