栃木県日光市から3月末に大量の生活物資とともに南三陸町志津川地区に入り、配給では足りない被災者への支援を始めた。現地の日々変わるニーズを聞きながら月2回(毎回3日程度づつ)のペースで炊き出しや物資の支援をつづけた。時にはバスを貸し切ってストレスのたまった避難所生活者を温泉に招待して気分転換を図ることもあった。6月以降、仮設住宅が建ち始めると、センターを同町に建て、地元の人々の雇用やボランティアのマッチングをスムーズに進めるための拠点とし、8月にはプレハブを設置し仮設暮らしで勉強することが難しい子どものために無料の学習塾を提供する等、地元の人々と一丸となって復興に向け活動している。また、栃木県から震災による道路の切断で孤立してしまった南三陸町泊浜地区に支援物資を届け、3,600食もの炊き出しを同地区で初めて行った。その後も毎月2回のペースで炊き出しや物資支援を行ったほか、理美容師20名と共に被災者をマイクロバスで日帰りの温泉に招待したりなどもした。また8月からは「元気塾HAMANASU支援センター」を建て、学習塾などを無償で開き、子どもたちに開放している。
高橋 芳喜 / 南三陸町歌津泊浜 契約会長 高橋 才二郎