大震災発生時、石巻市の石巻みづほ第二幼稚園にて、大地震、大津波から園に残っていた園児、職員など23名を、卓越した判断力と指導力で守った。震災後「津波9メートル」の情報を得て送迎バスで避難することも考えたが、交通状況から無理と判断した。津波が迫ってくるのが見え、2階のゆうぎ室にいた園児を窓から棟続きのボイラー室の屋根に移動させ、3.5m上の屋上に梯子をかけて園児を登らせ、先に上った職員に引っ張り上げ、全員を屋根の上に避難させ一夜を過ごした。水はボイラー室の屋根まで迫っていた。(園には約140人の園児が通っており、園に残っていた11名は間一髪で難を逃れたが、既に帰宅していた7人が津波に巻き込まれて亡くなった)
社団法人宮城県私立幼稚園連合会 理事長 村山 十五
宮城県知事 村井 嘉浩