公益財団法人 社会貢献支援財団
受賞者代表・ 特定非営利活動法人 蜘蛛の糸 理事長 佐藤 久男さん
皆さんこんにちは。
只今の阿部亮さんのビデオを見ましても、日本というのは素晴らしいかたがいることを痛感しました。Beautiful Country Japanだと。素晴らしい美しい日本であると、昨日から今日にかけまして皆様のお話を伺いながら痛感しております。日本というのは多彩で良い人が集まっておりますね。Beautifulな国だと僕は思います。
今日は秋田県から来ております。この度は、公益財団法人社会貢献支援財団の「社会貢献者賞」という栄誉ある賞を受賞するこことになりました。受賞者の代表として挨拶をする機会を頂きましたことは身に余る光栄であります。受賞にあたり、会長の安倍昭恵様、表彰選考委員長の内館牧子様始め関係者の皆さまに心から御礼を申し上げます。特に、内館先生は秋田県に深いご縁がありまして、いつも地元新聞紙上で県民へ力強い応援メッセージを贈って戴いておりますことを、本日はご出席ではありませんが、この場をお借りして感謝をお伝えしたいと存じます。
NPO法人蜘蛛の糸は、「自殺率全国一の秋田県でワーストワンの返上」を目指して2002年6月から活動を開始し、18年目を迎えました。これまでマンツーマンの相談件数は6000件をこえました。「常設」「面談」「無料」をキーワードに「問題解決型」の相談を続けております。相談員は26人おりまして、弁護士、司法書士、臨床心理士、人の命を救うために必要な人たちがネットワークを張っているような体制です。自殺を考える中小企業経営者、ひきこもりの若者、失業して生きる価値観を見失った壮年者、健康問題を抱える高齢者など等、多様で多彩な相談者の悩みに向き合ってきました。東日本大震災発生直後の4月には、岩手県釜石市に入り被災者支援の相談活動も開始しました。私の問題に向き合う姿勢はすべて現場にあります。現場に立ち、現場の風やにおいや光を感じ、現場の悲しみに向き合うのが私の姿勢です。そして「個」の相談経験を「点」につなげ、歳月をかけて「点」を「線」に結び付け、「線」が結び付き終ったら「面」にかえて「ネットワーク」をつくり上げていきます。長い長い闘いです。
これまでも秋田県の民間団体の創設、自殺予防県民運動を立ち上げて来ました。日本の自殺者数は自殺対策基本法の制定以降に「3万人台」から「2万人台」に減少し、秋田県も2003年の「519人」をピークに、昨年は「199人」と60%以上の減少となりました。自殺率も全国4位に改善されております。これまで、ありとあらゆる人の悩みを受けとめ、そして寄り添ってきましたが、人間にとって最も大切なことは「希望」です。希望のある人間は簡単には死を選びません。「人間は強いものだ」「素晴らしいものだ」ということが相談現場での帰結であります。これからも、いち相談員として「人間のもつ素晴らしさ」を見続けて社会貢献を続けることをこの場でお誓い申し上げます。
この度の副賞は、いま日本で問題になっております「若者の自殺対策」に対応するべく、「ひきこもり」「登校拒否児童」「ニート」の実態把握とシンポジュームの開催等、ひきこもり専用の相談機関の立ち上げに使わせて頂きたいと思っております。
本日の受賞にあたり、受賞者を代表して深甚の感謝を申し上げ、御礼の言葉といたします。ありがとうございました。
特定非営利活動法人 蜘蛛の糸 理事長 佐藤 久男
皆さんこんにちは。
只今の阿部亮さんのビデオを見ましても、日本というのは素晴らしいかたがいることを痛感しました。Beautiful Country Japanだと。素晴らしい美しい日本であると、昨日から今日にかけまして皆様のお話を伺いながら痛感しております。日本というのは多彩で良い人が集まっておりますね。Beautifulな国だと僕は思います。
今日は秋田県から来ております。この度は、公益財団法人社会貢献支援財団の「社会貢献者賞」という栄誉ある賞を受賞するこことになりました。受賞者の代表として挨拶をする機会を頂きましたことは身に余る光栄であります。受賞にあたり、会長の安倍昭恵様、表彰選考委員長の内館牧子様始め関係者の皆さまに心から御礼を申し上げます。特に、内館先生は秋田県に深いご縁がありまして、いつも地元新聞紙上で県民へ力強い応援メッセージを贈って戴いておりますことを、本日はご出席ではありませんが、この場をお借りして感謝をお伝えしたいと存じます。
NPO法人蜘蛛の糸は、「自殺率全国一の秋田県でワーストワンの返上」を目指して2002年6月から活動を開始し、18年目を迎えました。これまでマンツーマンの相談件数は6000件をこえました。「常設」「面談」「無料」をキーワードに「問題解決型」の相談を続けております。相談員は26人おりまして、弁護士、司法書士、臨床心理士、人の命を救うために必要な人たちがネットワークを張っているような体制です。自殺を考える中小企業経営者、ひきこもりの若者、失業して生きる価値観を見失った壮年者、健康問題を抱える高齢者など等、多様で多彩な相談者の悩みに向き合ってきました。東日本大震災発生直後の4月には、岩手県釜石市に入り被災者支援の相談活動も開始しました。私の問題に向き合う姿勢はすべて現場にあります。現場に立ち、現場の風やにおいや光を感じ、現場の悲しみに向き合うのが私の姿勢です。そして「個」の相談経験を「点」につなげ、歳月をかけて「点」を「線」に結び付け、「線」が結び付き終ったら「面」にかえて「ネットワーク」をつくり上げていきます。長い長い闘いです。
これまでも秋田県の民間団体の創設、自殺予防県民運動を立ち上げて来ました。日本の自殺者数は自殺対策基本法の制定以降に「3万人台」から「2万人台」に減少し、秋田県も2003年の「519人」をピークに、昨年は「199人」と60%以上の減少となりました。自殺率も全国4位に改善されております。これまで、ありとあらゆる人の悩みを受けとめ、そして寄り添ってきましたが、人間にとって最も大切なことは「希望」です。希望のある人間は簡単には死を選びません。「人間は強いものだ」「素晴らしいものだ」ということが相談現場での帰結であります。これからも、いち相談員として「人間のもつ素晴らしさ」を見続けて社会貢献を続けることをこの場でお誓い申し上げます。
この度の副賞は、いま日本で問題になっております「若者の自殺対策」に対応するべく、「ひきこもり」「登校拒否児童」「ニート」の実態把握とシンポジュームの開催等、ひきこもり専用の相談機関の立ち上げに使わせて頂きたいと思っております。
本日の受賞にあたり、受賞者を代表して深甚の感謝を申し上げ、御礼の言葉といたします。ありがとうございました。
特定非営利活動法人 蜘蛛の糸
理事長 佐藤 久男