会長安倍昭恵の受賞者訪問記

会長安倍昭恵の受賞者訪問記

2023年6月 NPO法人グラウンドワーク三島を訪問

「水の都・三島」清流を取り戻した源兵衛川にホタル舞う

「グラウンドワーク」という英国発祥の手法で三島市内を流れる源兵衛川の環境改善や静岡県の天然記念物で水中花の「三島梅花藻」の保護などを行っている「NPO法人グラウンドワーク三島」の活動現場を、西村明宏環境大臣、日本財団の尾形武寿理事長と一緒に二日間にわたり訪問しました。

初日は前日からの悪天候で、予定していた源兵衛川の蛍観察は危ぶまれましたが、通常より少ないながらも4、50匹の蛍の乱舞をみることができました。グラウンドワーク三島の事務局長で農学博士の渡辺豊博さんによると、今年は4月26日という異例の速さで蛍が飛び出したそうです。三島では6月の土曜日に「三島ホタルまつり」が行われていて、近隣住民も川に沿った部屋の電気をカーテンで遮断したり、街頭を消されたりなどの協力がされていました。これも渡辺さんたちの呼びかけにより実施されていることだそうです。

二日目は、大雨で水嵩も増えていた源兵衛川、散歩道に設置された石畳も一部浸水していました。ただ川は濁ることなく、透明で冷たい水が流れ、近隣の人たちなど家族づれで遊びに来ていました。川の水質改善が進み、「水の都・三島」の面影を取り戻し、今では移住者が年々増えているそうです。

杉のチップに含まれるバクテリアを利用して水を循環利用する画期的なバイオトイレも見せて貰うことができました。尾形理事長が熱心にそのランニングコストや初期設置コストなど、詳しく質問されていたのは印象的でした。

訪問を終えて

汚れの酷かった川が清流を取り戻すまでには、市民の皆さんをはじめ多くの方々のご協力と大変なご苦労があったと思います。
初夏の「光のプレゼント」は本当に素晴らしかったです。
この町の川や水、緑を多くの人たちが体験し、三島環境モデルが全国に広まっていってほしいですね。

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