東日本大震災における貢献者表彰
災害復興支援コーディネーター 蓮笑
震災の発生後、宮城県多賀城市で組織された復興支援団体で、3月末頃から、多賀城市、東松島市、石巻市などで避難所運営支援、避難所ボランティアのコーディネート、サポート、行政と連携した希望物資調達プロジェクトや行政の要請によるボランティアヴィレッジの立ち上げ、仮設住宅における自治組織設立のサポートなど、被災者8,000人以上に物資支援をコーディネイト等、多岐にわたる活動を継続して行っている。
NPO法人蓮笑の理事長(旧災害復興支援コーディネーター蓮笑代表)を務めております西岡正と申します。
この度、公益財団法人社会貢献支援財団様より平成24年度「東日本大震災における貢献者表彰」を前身団体である災害復興支援コーディネーター蓮笑として、このような立派な式典で受賞させて頂いたことに恥じぬよう活動を継続し社会貢献を通じ、より良い未来の実現に邁進していきたいと思います。
私は東日本大震災発生後2011.3.24に宮城県塩釜市へ一般ボランティアとして2週間の予定で現地入りし津波到達地域のヘドロ出しや瓦礫の撤去作業を行っていました、その後多賀城市へ活動場所を移し、同じ志を持つ仲間と出会い任意団体を発足し、必要な支援を必要な場所へ出来る限り行うことを心に決めました。
当初多賀城市での活動は指定避難所の多賀城市文化センター宿泊ボランティアとして館内ボランティアの組織づくり、水・食料及び生活必要物資調達、自転車修理や避難所・応急仮設住宅のメンタルケア支援、遠方からの支援コーディネートを行いながら他の被災地域で活動をする団体と連絡を取り合い情報の共有を図りました。
被災地域の場所場所で必要とされる支援は異なり、どの地域にも共通していたことが避難所に支援が偏っていたことです、その中で石巻市の自宅で避難を余儀なくされている被災者へ支援が行き届いておらず今日、明日の食糧や水の調達が出来ない地区があり、緊急性が有ると判断し物資支援に力を入れ述べ約水200t、約25000食の食糧の支援コーディネートを行い、その他生活必要品を全国に呼びかけ物資調達配送の支援を行ってきました。
生命を維持するための支援はもちろんのこと、人と人の触れ合いから生まれてくる安心感は笑顔を生むこと、そしてこのような状態で他者からの支援を受けることで次に何か災害等起こった時には「いまは支援を貰っている私たちが支援を返したい気持ちになっている」と殆どの方が口を揃えて言ってくれ想いは伝わっているのだと感じました。
2012.7現在も東日本大震災被災地では精神的ダメージのケア、産業・雇用の創出、地域社会コミュニティー再構築・活性化、若者の人口流出による高齢化問題等、多くの支援・政策が必要とされていています。
私たちNPO法人蓮笑はいままで「必要な物資や支援を必要としている人や地域に適切な方法で届ける」を心がけ支援者の想いを伝えることで笑顔になってもらうことを目的として活動してきました、今後も支援ニーズに合わせ、「物質的な豊かさよりも心の豊かさ」を求め活動を行い次世代へ社会貢献活動の啓発を行えればと思います。