東日本大震災における貢献者表彰
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神奈川県立高津養護学校の教職員などが行っている活動で、川崎市等々力アリーナに開設された「避難所」でのボランティア活動がきっかけで特別支援学級の教職員として、専門性が活かされるような活動をしようと始めた。白石市や名取市の福祉施設で7月25日から8月23日まで延べ30日間181名のボランティアが参加し、スポーツイベントや音楽祭、療育キャンプなどに参加し、見守りやサポートなどの活動をした。
東日本大震災被災地障がい児者支援活動をおこなって
平成23年の夏休みを利用し、宮城県内障がい児者施設(利府町NPO法人「さわおとの森」、名取市の社会福祉法人みのり会「るばーと」、白石市の社会福祉法人白石陽光園「ポレポレ」)や手をつなぐ育成会「みやぎ手をつなぐ夏祭り」のスポーツイベントや音楽会、48回目という伝統ある「仙南7町身障者スポーツ大会」、宮城県重症心身障害児(者)を「守る会」療育キャンプでの障がい児者支援活動等に参加させていただきました。
この活動は、3月19日に神奈川県川崎市にある神奈川県立高津養護学校の教職員が川崎市とどろきアリーナに開設された「避難所」のボランティアをおこなったことをきっかけに、5月の陸前高田市での「思いで探し」ボランティア、6月の東松島市での「泥だし」ボランティアと取り組む中で、特別支援学校の教職員として、その専門性が生かされるような障がい児者支援活動ができたら、という願いからはじまりました。
なお、この活動に際し、宮城県教育委員会特別支援教育室、宮城県重症心身障害児(者)を守る会秋元会長、社会福祉法人白石陽光園ポレポレの菅原所長から多大なご協力とご支援をいただきましたことを報告し、感謝いたします。
活動は7月25日(月)のさわおとの森での活動を初めとし、白石陽光園さんのご好意により、白石あけぼの園の宿泊施設を拠点として、8月23日(火)まで延べ30日間181名の参加者で取り組み、更にはこの冬の年末年始には石巻市でも支援活動に取り組みました。
活動に参加させていただいた神奈川県立高津養護学校及び県内特別支援学校教職員を初めとし、作業療法士や大学生、元社長さん等、17歳の高校生から還暦を過ぎた方まで様々な経歴と思いを持つ方々が、学生時代の合宿生活のように語りあい、今震災についての思いを吐露してくれました。この思いは震災復興まで続くものと確信しました。
また、日々の活動の終わりには、必ず被災地を見学させていただきました。名取市の仙台空港周辺や亘理町荒浜海岸、山元町の坂元駅周辺など、余りマスコミが報告しない地域の被災状況に、愕然とする思いしか抱けませんでした。
この地で生活し、活動する皆様のご苦労やお体にどうぞ安穏がいち早く訪れますよう、また、是非、多少のお手伝いをさせていただける機会がきますよう、ともに活動できたらと願ってやみません。
今回の活動に参加し、宮城県内の障がい児者支援にたずさわる多くの方々の想いと実践が、被災された障がいのある方々のいち早い回復と、平穏な生活維持につながっていると実感しました。この災渦からの復興がすみやかにすすむことをこころより願っています。
今回の社会貢献者表彰の受賞に心より感謝申し上げるとともに、今後の活動の心強い応援として、これからも障がい児者支援活動に取り組む所存です。