平成12年度 社会貢献者表彰
第三分野/特定分野の功績
21世紀若者賞
かごしましんきゅうせんもんがっこうせいとかい
鹿児島鍼灸専門学校生徒会
代表 大川原 義晴(生徒会会長 鹿児島県鹿児島市)
21年にわたり、鍼灸専門学校の学生達が自ら企画し、毎年夏休みを利用して交通不便な離島のお年寄りを訪れ、学び覚えた按摩・指圧・マッサージの技術で疲れを癒してもらい、交流を深めるボランティア活動を続けている。
推薦者:鹿児島県
昭和54年から毎年夏休みに、生徒会が主催して、鹿児島県内の離島でこれまで永年にわたり地域振興に尽力されたお年寄りを訪問し、感謝の意を込めて自らが学んでいる按摩、指圧、マッサージを役立てることで永年の疲れを癒し、お年寄りとの交流を深めることを目的にボランティア活動を続け ている。
訪問先の計画は、毎年、1年から3年までの有志20人ほどが自分たちで決めている。
学費の一部やアルバイト代を旅費にあてて、種子島・屋久島・奄美大島・喜界島・徳之島・沖永良部島・与論島・十島・甑島を毎年一島ずつ交互に訪問し、老人福祉施設や在宅のお年寄りと交流を深めている。離島は交通の便が悪く、移動手段の確保に困っていたが、地元の社会福祉協議会の理解を得て、対応してもらっている。
活動を始めた頃は、離島では老人福祉施設も少なく、在宅での介護を余儀なくされており、少しでも、お年寄りや介護者の癒しの手助けに自らの技術が生かされたらとの思いから始まった活動も、すでに、21回目を数え、その伝統は後輩へと受け継がれている。訪問した方は2,650名になった。