南雲 和子
南雲さんの娘さんが小学校でいじめに遭い新潟県上越市の中学校に入り不登校になり、叱咤激励し登校させていた。当時は、学校信仰が強く、学校に行かないという判断ができない中で、娘さんの同級生の男子生徒が1995年にいじめにより自殺するという事件が発生した。この事件にショックを受けた南雲さんは、不登校の子どもを抱えて悩む母親たちに市民や教師なども加わったなかで、「教育を共に考える市民の会」を発足させ活動。その後同会を廃止後、1999年に新たに同市の自宅を居場所作りのため開放し、同じ悩みを抱える母親5.6人で「居場所じゃがいも・じゃがいも親の会」を設立した。
毎週水曜日、特に教育的な課題もなく、自由なおしゃべりと食事の会を10人程の親子が集って開催した。中には、車で片道2時間もかけて新潟市から参加する親子もいた。特に設立後12.3年は、同会を維持するためにスーパーのレジや新聞配達をして経費を捻出した。同会は現在も当時参加していた子どもなどが集まる中で、活動を続けている。
2019年11月24.25日は、72年生きてきた中で、とても緊張した時間でした。地方の上越市から上京し、「帝国ホテル」という初めて足を踏み入れる、素晴らしい場に辿り着くだけで、クタクタのいわゆる「お上りさん」でした。
到着したホテルも広くて扇の間を探し、如才ない写真スタッフさんの誘導で、自分でもびっくりするようにポーズを決め、パチパチとたくさん写して頂き緊張感が少し和らぎました。
その後のチェックインの手続きが長蛇の列でしたが、このホテルでの結婚式に参加された方々の、美しい晴れ着姿を見せていただいたり、多数の赤と小数の白いバラの花の、大きなフラワーボールを眺めさせて頂いたり、列の前に並ばれていた、見ず知らずの女性たちとお話をしたりと、チェックイン手続き待ちの時間を楽しくクリアーできました。
そして、ボーイさんに案内して頂いたお部屋はタワー棟22階の眺めのよいお部屋でした。
夕方の懇談会では各地での社会貢献活動を、短い自己紹介の中から知ることが出来ました。が、発言される代表の方々は、私と同年代とお見受けされる男性が多くて、その発言者の回りで、細かく動いていらっしゃる、スタッフさんたちに思いを馳せながら、傾聴いたしました。
ホテルのお食事を頂戴することに専念し過ぎて、ご一緒のテーブルの皆さんとの、会話が進まなかったことが反省事項です。
翌25日は表彰式本番です、6時30分からの和朝食を頂戴して、式典に臨みましたがやはり緊張でいっぱいでした。推薦して下さったTさんにお会いすることができ、Tさんのお知り合いのかたたちにも紹介していただいたり、Tさんの美しいピンクのスーツ姿などに、緊張感を緩和させたりしながら、リ一ドして下さった白いお洋服の女性のお陰で、式典リハーサルも難なく済ませ、両隣の受賞者の男性たちとお話も出来るようになりました。
表彰式本番では、参列して下さった方々の多さに驚きました。安倍会長から表彰状を渡されたり、ツーショット写真を写していただいたり、本当に非日常な時間でした。
1999年のじゃがいもの花が美しい6月、主に不登校の子どもやその保護者たちと「居場所じゃがいも・じゃがいも親の会」を開き、満20年が過ぎました。遺族年金暮らしなのでこの活動も経済的に無理かなと思い、そろそろ閉じようかなと考えていましたが、副賞でもう暫く続けることが可能になりました。嬉しいです。ありがとうございます。