表彰式典

第55回 社会貢献者表彰式典(於:帝国ホテル東京)

受賞者代表挨拶

受賞者代表・KURATA PEPPER Co.,Ltd 倉田浩伸さん

受賞者代表・KURATA PEPPER Co.,Ltd 倉田浩伸さん

皆様こんにちは。本日は皆様の代表というようなことは存じずに、この挨拶を受けさせていただきまして、非常にお恥ずかしいというような気持でおりますが、社会貢献支援財団の皆様おひとりおひとり、そして選考委員の皆様、本当にありがとうございます。

私のことを少しだけお話させていただきますと、92年、まだ学生の頃に緊急救援活動のボランティアとして足を踏み入れた際、現地の人たちが本当に大変だろうと思って助けに行ったのにもかかわらず、私が逆に現地の人たちから励まされて、カンボジアの人たちひとりひとりの生きる力、自然と共に育まれた彼らの文化と共に生きるというその力を、身をもって知り、その時にこの人たちと何か戦後復興になる礎となる活動ができたらと思って現地に残り、何かしらカンボジアの人たちの生きがい、そして誇りになるようなものを創っていきたいと調べているうちに、戦前にカンボジアにはとても有名な胡椒があったということで、もう一度その胡椒を世界一と言ってもらえるように頑張ってみんなでやろう、そういう思いで始めました。

ただ、生産するだけでは彼らの所得が上がるわけでもなく、やはりそれはせっかく良いものを作っても売れていかないと皆に認めてもらえるようにならないと、生活向上にはならない。そんななか、偶然運良く秋篠宮殿下がカンボジアを訪問されて、その際にお土産としてお買い上げいただきまして、ああ、そうかカンボジア国内で販売する方法があるのだな、と気づいたなか、今そこに座っている妻と出会って、彼女が、女性をターゲットにして女子目線で商品づくりをしていこうと、そうすることによって、男性にも女性にもたくさんの人に愛される商品になっていく、そういう商品づくりから、フェアトレード、地元の人、そして消費者の人、そして地域社会、環境にも優しいそういう物流、ものづくりをしてカンボジアの人だけではなく日本の人たちにも喜んでもらえる、そして皆せっかく生まれてきたこの命を幸せだ、生まれてきた良かったと思って生きていけるそんな社会づくりを、たった一粒の小さい胡椒の粒ですけれど、それを通じて広げていけたらなと思って活動してまいりました。ここまで来るまでにはたくさんの、多くの人たちのご支援、そして協力があって、多分ここにいらっしゃる皆様、皆同じようにいろんな方々の協力を得ながらここに来させていただいていると思います。そういった活動のひとつひとつを見出していただいて晴れの舞台にお招きいただきましたことを心からお礼申し上げたいと思います。

本日は安倍会長をはじめ、社会貢献支援財団の皆様、こころからお礼を申し上げたいと思います。本当にどうもありがとうございました。

株式会社クラタペッパー
倉田浩伸