人命救助の功績
坂本 隆
平成26年3月16日、午後2時30分頃、埼玉県狭山市の入間川で散歩中だった坂本さんは、男児(7歳)が川へ転落し流されていくのを目撃し、咄嗟に下流に回り込んで水の中に入り、流されてくる男児を受け止めた。水深はさほど深くはなかったものの、流れが速く、坂本さんは男児とともに数メートル流されたが男児を抱えて岸まで引き上げ救助した。坂本さんは元警視庁警部補。
この度、瑶子女王殿下のご臨席を賜り社会貢献者表彰という栄誉ある賞を頂きた、心より厚く御礼申し上げます。
関係皆様方の心暖まる数々のご配慮を頂き、深い感謝の念に堪えません。ありがとうございました。
私ごときが表彰される等、身に余る光栄で生涯の宝物として胸深く残るものと、喜びの極みです。
ここに私をお招き頂いたすべての関係皆様に厚く、重ねてお礼申し上げます。
私は、平成26年3月16日の昼頃、入間川河川敷に散歩に出掛けました。その場所は、少年サッカー場が整備され、当日は少年サッカー大会が開催されていました。河川側は、保護者、関係者の車両で埋め尽くされ、試合場からは河川側を視認出来ない状況でした。
周辺は、喚声などで騒然としており、河幅は狭いものの、水量があり、その分流れが速く底石等で渦を巻いておりました。その護岸で、6~7歳くらいの男の子3人が走り回って遊んでいるのが目に入り、危ないなと思いながらも注視していたところ、その内の一人が河に流れている何かを見つけ、水辺を追いかけ始めたので「危ない」と、声を出そうとした瞬間、足を滑らせ転落し、渦に巻かれ、身体も沈み始め流され出したので「助けなければ」の一心で、捕まえられそうな所まで、先回りし河に飛び込みました。水は冷たく、渦に巻かれながらも、何とか助けてあげる事ができました。
その時は「助けなければ」の一念でしたが、偶然にその場に居合わせていただけですので当然の行為と思っておりました。後日、埼玉県警本部長、県知事、飯能市長よりの表彰を受け、命の重さ、尊さと改めて痛感しており、生涯忘れない出来事となり、男の子が逞しい成年となられますようにと願うと共に、御家族の未来と幸せを守ってあげられる事が出来たのかなと、非常な喜びを感じております。
この日、表彰を受け、各方面で様々な貢献支援されている方々が、たくさん活動されていることを知り、驚きと心暖まる感動の日となりました。
特に故横尾様のご活躍の裏の壮絶な事実に涙が止まりませんでした。
国内外を問わず、人が人を支援する事、社会を支援、貢献する事等々の大切さを痛感させられました。
私も、これを機に、頂いた賞に恥じる事のないよう、尚一層精進し、微力ながらも、何らかの形で社会支援の一助となりうる様努力したいと考えている日々です。
本当にありがとうございました。