公益財団法人 社会貢献支援財団
受賞者代表・株式会社八木澤商店 会長 河野 和義 さん
ご紹介いただきました、岩手県の陸前高田、八木澤商店の会長の河野でございます。 二百年の歴史がたった6分間で何にもなくなりました。
私ども八木澤商店は、残念ながら、一時は全員助かっていたのですが、一人だけ消防団活動で、水門を閉めに行って亡くなりました。
残った者で、全国から頂いた支援物資を、今までの二百年の御礼のつもりで、支援物資が行き届かない所へ届けようという運動をいたしました。その時、私たちは基本方針に三つを掲げました。 ひとつ、生きる。 ひとつ、共に暮らしを守る。 ひとつ、人間らしく、魅力的に。 そういうことで、活動したのですが、今日の表彰を受けた方々の立派な活動を聞いていて、私がこんな代表の挨拶をしてよいのだろうか、ただ地域にとって当たり前の事をしただけなのに。
しかし、私はこの震災で価値観を変えました。今まで「合理的じゃない」あるいは「高い」とか「もうからない」とか、そういうことで挑戦しなかったことに、これから挑戦していきたいと思います。それは自然エネルギーで、自分たちで、全部は無理でも少しでも自分たちでエネルギーを作り出そう、電気を作り出そうという気になりました。
私は、会社は一人の解雇もせずに、息子に社長を譲りました。これから私は地域の事を考えていきたいと思います。孫やひ孫に顔向けできない地域は作れない。これから私ども、今地域で読まれている詩を読ませて頂きます。
おらあやっぱりこごがいい 大津波で全部なぐなっても 地震でばっこっされても やっぱこのまちが好ぎだ やっぱこごに居だい こごぁ一番だ 二度ど同じけしぎぁは見られねぁども 二度ど同じ建物ぁただねぁべども おらどの目にぁしっかり焼ぎついでいる わっせるごどねぁ あの景色 おらどの街 やっぱりこごがいい
ありがとうございました。
株式会社八木澤商店 会長 河野 和義
ご紹介いただきました、岩手県の陸前高田、八木澤商店の会長の河野でございます。
二百年の歴史がたった6分間で何にもなくなりました。
私ども八木澤商店は、残念ながら、一時は全員助かっていたのですが、一人だけ消防団活動で、水門を閉めに行って亡くなりました。
残った者で、全国から頂いた支援物資を、今までの二百年の御礼のつもりで、支援物資が行き届かない所へ届けようという運動をいたしました。その時、私たちは基本方針に三つを掲げました。
ひとつ、生きる。
ひとつ、共に暮らしを守る。
ひとつ、人間らしく、魅力的に。
そういうことで、活動したのですが、今日の表彰を受けた方々の立派な活動を聞いていて、私がこんな代表の挨拶をしてよいのだろうか、ただ地域にとって当たり前の事をしただけなのに。
しかし、私はこの震災で価値観を変えました。今まで「合理的じゃない」あるいは「高い」とか「もうからない」とか、そういうことで挑戦しなかったことに、これから挑戦していきたいと思います。それは自然エネルギーで、自分たちで、全部は無理でも少しでも自分たちでエネルギーを作り出そう、電気を作り出そうという気になりました。
私は、会社は一人の解雇もせずに、息子に社長を譲りました。これから私は地域の事を考えていきたいと思います。孫やひ孫に顔向けできない地域は作れない。これから私ども、今地域で読まれている詩を読ませて頂きます。
ありがとうございました。
株式会社八木澤商店
会長 河野 和義