受賞者

第46回

人命救助の功績

しみず なおき

清水 直樹

(新潟県)

平成27年1月25日、午後3時30分頃、新潟県佐渡市の相川漁港近くの自宅にいた清水さん夫妻は、船揚場で女児(4歳)が溺れたとの声を聞き、現場に駆け付けたところ、女児は岸から2~3mにうつ伏せに浮いていた。夫の直樹さんは水温10度の海に入り女児を引き揚げ、清水さんの妻は消防に通報した。女児は意識も呼吸も無かったことから、直樹さんは心肺蘇生を行った。救急車が到着するころには女児は意識を取戻し、直樹さんは適切な判断で心肺蘇生を行ったことで女児の命を救った。

推薦者:公益財団法人 警察協会
清水 直樹

1月25日 日本海側の冬としては珍しく、季節風も無く海も静かで久しぶりに外に出たくなるような日曜日でした。私は、趣味のゴルフの練習にでも行こうか?
と迷っていましたが、結局完全オフにする事にして自宅でのんびりしていました。
午後3時半過ぎ玄関を掃除していた妻から、「子供が港で溺れているので助けて」と叫ばれ、あわてて裏の港に行きました。ところが、海は静かでいつもと変わらない状況で、どこだ?と、1段高くなっている所に上がってみると、岸から3mぐらいの所で、女児がうつ伏せで浮いてました。これは大変だと思い、船揚げ場の斜路から海に入り、女児を仰向けにしたところ、意識はなく心肺停止状態でした。急いで岸まで連れてきて、陸に揚げようとしましたが、波打ち際から2~3m陸側は海藻で非常に滑りやすかったので、頭でも打ったら大変だと思い、波打ち際で心肺蘇生を開始しました。

スマホを取りに行って戻ってきた妻に救急車の連絡を頼み、数年前に受けた心肺蘇生法の講習を思い出しながら、「心臓マッサージ30回、人工呼吸1回子供は、肺が小さいので半分~3分の1程度の空気量で」と、繰り返し声に出しながら心肺蘇生を行いました。3~4分後に心臓が動き出し、呼吸をし始めたので、助かったと思いました。その後、救急車が到着し、女児は病院に搬送され入院しましたが、3日後には元気で退院されたとの連絡を受け、本当によかったと思いました。

このたび、名誉ある賞をいただき感謝しております。表彰式に出席して会場の雰囲気に呑まれながらも、他の受賞者の功績を聞いて、素晴らしい活動を行った人たちの一員として私も受賞させていただいたことはとても誇りに思います。さらに、人の命の尊さを実感したと同時に、世の中から死亡事故が一件でも少なくなればと願っております。本当にありがとうございました。