社会貢献支援財団

こども読書推進賞

受賞者紹介


第4回「こども読書推進賞」受賞者紹介

【受賞の言葉】
 いつも読みかけの本が手元にある生活を、子どもと共におくっています。
 学校図書館の本を年間一人100冊以上読むことを目当てに、読書指導や楽しい図書館経営に励んでいますが、今回の受賞で全校児童(70名)が一人4〜5冊の本を選び、図書館に並べることができ、本好きの子がますます増えたように思います。
げろしりつなかぎりしょうがっこう
下呂市立中切小学校(岐阜県下呂市)



自発的に読書を楽しむ児童を育てるため、個々の児童に適した読書指導や児童を中心に教師、保護者、地域の人々が加わって購入図書選定、読書推進活動を実施し成果を挙げている。
【推薦者】下呂市教育委員会

Nakagiri Elementary School, Gero City
Gero City, Gifu Prefecture

In order to raise children who enjoy reading on their own initiative, Nakagiri Elementary School is successfully giving reading instruction that is matched to individual children. It is also selecting books for purchase and implementing reading promotion activities that focus on children with the cooperation of teachers, parents, and local residents.
Recommended by Gero City Board of Education

明るく整理された図書室
 自ら本に手を伸ばす子供を育てることを目的として、同校は平成14年度から読書指導と図書館経営の見直し、改善を図ってきた。現状の問題点に対処して目的を達成するためには、友達・家族・地域社会・教師の適切な関わりを工夫することと、個々の児童の状況に応じたきめ細かい読書指導が重要であるとの仮説に基づき、計画を作成し、実行した。
中切小学校玄関
 例えば、教師のみによる購入図書の選定をやめ、児童を中心に、保護者、地域住民、公立図書館担当者、読み聞かせサークルのメンバーなど、関係者が広く選書に参画することにした。選定者は学校の一室に展示された候補図書を手にし、選んだ図書に付箋を貼る。それを参考に図書館担当教師が公立図書館蔵書との重複を避けつつ購入計画を立てる。新刊紹介では選定者も紹介する。この結果、学校図書館には児童の読みたい本が増え、読書意欲の増進に貢献した。また、図書管理にコンピューターを導入して児童図書委員会業務の効率化を図り、個々の児童の読書記録に基づく指導を容易にした。更に、図書館開館時には図書主任の教師が常駐して児童の読書相談に応じ、利用の少ない児童は個別に指導して効果を挙げた。こうした努力の結果、児童の読書量は飛躍的に増加し、当初目的達成に向けて大きく前進した。


生徒たちのお勧めの本

個別指導用の9分類

個別指導用の9 分類