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児童の良書を紹介する
「ガイドページ」 |
子どもの頃出会った本が生涯を通じて心の糧となることがある。良書が子どもの心の健やかな成長に及ぼす影響は計り知れない。読書は量だけではなく質もまた大切である。ではそうした本とどのようにして出会えるのか。その手引きを与える一つの優れた試みが、こころにミルク編集部の「ガイドページ児童文学への招待状」である。
広島市公民館における小竹由美子氏の児童文学講座の内容に注目した公民館の提案で小竹さんを代表者として「こころにミルク編集部」がボランティア活動を開始し、平成9年12月に児童書の案内書「ガイドページ」第1号が発刊された。同誌は、児童の読書生活を豊かにすることを目指して広島市内198の全小・中学校と68の公民館、13の公共図書館に配布され、保護者、教師、生徒に良書の情報を提供している。会員は学校、公民館での読み聞かせ等の活動も行い、子ども達の読書への興味、関心を高めることに貢献している。
「ガイドページ」は、A5版20ページのコンパクトな冊子ながら、毎号、絵本、幼年文学、読み物等をテーマ(e.g.ファンタジー入門、物語絵本を楽しもう、冒険物語、冬、水、等)に沿って12~14冊紹介し、本文で紹介出来なかった本の書名、作者、出版社を"まだまだあるよ"コーナーで示したり、ブックトークの手法の紹介、取り上げた本の作者のプロフィールや作品中の事物の解説など、盛り沢山な内容である。現在同誌は15号まで発刊されているが、発刊から5号までの紙代、印刷代等は公民館が支援し、以後の費用は会員の会費によって賄われている。現在会員は広島市内から周辺の市町村にも広がっており、編集部では「ガイドブック」の利用範囲の拡大を目指して取り組みを進めている。
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