社会貢献支援財団

こども読書推進賞

受賞者紹介


第2回「こども読書推進賞」受賞者紹介

なかのくりつ ももぞのだいさんしょうがっこう
中野区立 桃園第三小学校
              おやこどくしょかい
PTAサークル親子読書会
【推薦者】 東京都中野区教育委員会
【受賞の言葉】
PTAサークルとして、児童書の研究を通して、親子で読書の喜びを味わい深く読む習慣と創造性を伸ばそうと、35年にわたり活動を続けてきた成果が受賞に結実し、大変嬉しく思います。
また、副賞により新しい本も入り、図書室に足を運ぶ子供達の姿も増えました。
今後とも、本と親しむ喜びを広げていけるよう活動を続けていこうと思います。

 昭和44年7月、PTA教養部の活動の一つとして誕生。1人でも多くの子供達に本に接する機会を与え、読書による感動を味わせ、活字を通して想像し、親子で語り合い、また子供の本の与え方や選び方を学び、子供達を知ることによって共に成長していくという主旨で第1回親子読書会を開始して以来35年の長きにわたり活動を続け現在に至っている。

会の目的は、親が子供の文化環境をより良くする為、良い児童書を研究し、その研究を通して、会員相互の交流を深め、親子読書及び集団読書を通して創造性を広げ、深く読む習慣を身につけ、青少年の育成に努めることである。

会の活動は、選書、定例読書会、読書反省会の3つを柱とする。資料を持ち寄って課題図書を選び、毎月一回、土曜日(または水曜日)の午後に親子が集り、課題図書の読書会を開き、終了後に子供達の反応をもとに話し合う。また、「機関紙」「お知らせ」を発行するほか、校内読書ボランティアとして、区立中央図書館からの団体貸し出しの選書の手伝い、朝読書のボランティアに参加している。

さらに、毎年児童文学作家を招いてお話を伺い作品への理解を深めている。
これまでに、松谷みよ子氏など36人の作家のお話を伺った。そのほか、見学会、ハイキング等で異年齢間の交流を図り、兄弟読書(上級生が下級生の子供に合せて読み聞かせする)により、上級生は下級生が好む本を自分の体験や情報から考える機会となり、下級生は本の楽しみを上級生から自然に学べる。また、本を題材とした見学や実施体験を頻繁に行うなど、その活動を広げている。

本会は親子が共に参加する活動であるため、我子を見守るだけでなく、学年、学校、地域の子供を見守る力となり、異年齢間の交流を活発にし、児童文学作家から子供の発表の場で直接お話を伺うことにより作品への理解を深め、広く本をもとにした生活を楽しむことを大切にしている。