社会貢献支援財団

こども読書推進賞

受賞者紹介


第1回「こども読書推進賞」受賞者紹介

高月町立 富永小学校 たかつきちょうりつ とみながしょうがっこう
高月町立 富永小学校
【所在地】 滋賀県伊香郡高月町(いかぐんたかつきちょう)
【設立】 明治17(1884)年
【生徒数】 140人
【対象となる生徒数】 全員
【蔵書数】 3683冊(参考;標準蔵書冊数 5080冊)
【司書数】 専任0人 司書教諭5人
【読書活動の内容】 ・芳洲読書タイム(朝の読書)(*)
・「読書芳洲賞」の設定
・読書のアニマシオン(**)
・「読書ゆうびん」
ほか
【活動開始時期】 昭和54(1979)年〜
【推薦者】 高月町教育委員会

雨森芳洲像 昭和54年、地元出身の儒学者・雨森 芳洲(あめのもり ほうしゅう)の生き方から学んだ「芳洲七つの願い」が校内で作られ、その一つ目に「本をたくさん読みましょう」のフレーズが設置されたことをきっかけに読書推進活動が開始された。平成9年に芳洲読書タイム(朝の読書)が始まり、11年度から文部省の「学校図書館情報化活性化推進モデル地域事業」研究委託を受けたことを機に活動が高まった。
 芳洲読書タイムの他、読書のアニマシオンや「読書ゆうびん」(読後の感想を手紙で交換する)など、活動は多岐にわたっている。児童による委員会「本と友だち委員会」が読書活動をリードするなど、児童による自発的な活性化も特徴となっている。地域の方のボランティアによる「読み聞かせ」も行われている。


*朝の読書;1)みんなで、2)毎朝、3)好きな本を、4)ただ読むだけ、の「4つの原則」に沿って行われる読書推進運動。昭和63(1988)年、千葉県の船橋学園女子高校で林 公(ひろし)教諭が提唱した。この数年で急速に普及し、全国の小・中・高、合わせて約12300校で実施されている。

**アニマシオン(読書の−、読書への−);子供たちにゲームを通して本に親しんでもらう方法。発達段階やグループ構成に応じた75のゲーム方法がある。具体的には「グループに分かれて、本のタイトルを考える」「耳で聞き取る間違い探し」「登場人物の持ち物を当てる」「文章の中に割り込ませた異質な文を当てる」「本の登場人物になりきって質問に答える」など。スペインの雑誌編集者モンセラ・サルト氏が約30年前に考案。