受賞者

第48回

社会貢献の功績

しすたーくろださよこ

シスター黒田小夜子

(東京都)

1973年にマリアの宣教者フランシスコ修道会(以下FMM)に入会し、1983年に世界で最も貧しい国の一つとされるブルキナファソのサノロス国立病院に看護師として勤務した。そこで治療を受けているにもかかわらず、栄養失調で多くの子どもたちが亡くなるのをみて、専門の知識を身に付けて実践した栄養処方が成果を上げた。また栄養失調を繰り返す子どもの家庭環境の改善が必要と考え、病院を退職後は、農園、養鶏、菜園、動物飼育をしての肥料づくり、飼料のための製粉所の設立、植林、自営のための作物販売所も経営し、FMM栄養失調児センター(CREN)を設立した。食料の提供とともに、学校教育のための子どもに寄宿舎も設置した。CRENの運営が現地のシスターに引き継がれた後、2009年からは最も危険な国のひとつパキスタンに派遣され、2012年に赤字が続き破産の恐れがあったファイサラバードの聖ラファエル病院の再建を託され、経営不振の原因を解明し、黒字経営を実現させた。2015年8月15日、同病院は国の認定病院とされ、自立自営でFMMミッションを続けている。

推薦者:海外邦人宣教者活動援助後援会
シスター黒田小夜子

この度社会貢献者表彰式で受賞させて頂いたことは、私にとっては、活躍させて頂いた国;ブルキナファソとパキスタンでのミッション活動が正当で、公益な実りがあったとの社会的評価を受けた事 であると思いとてもありがたく又うれしく感じています。

この度の受賞につきましては全て、マリアの宣教者フランシスコ修道会;FMM(私の属する修道会)とJOMAS(海外邦人宣教者活動援助後援会)の恩恵に被るところです。なぜなら世界宣教を使命とするFMM修道会に入会した私を、ブルキナファソと、その後パキスタンに派遣して下さったのはFMM 会長であり、そのミッション活動のためにJOMASは、貴重なご指導と資金援助をして下さったからです。

1983年、当時はオートボルタと言われていた国;ブルキナファソの第2都市Bobo-Dioulasso にあるSano Suro 国立病院で正規の一看護師として12年間外科、小児科で働きながら看護師ミッショナリーとしての経験を踏まえた後、栄養失調児を抱える貧困家庭と連体した総括的に問題解決を目指すセンター“CREN St. Francois d’Assise”;アシジの聖フランシスコ栄養失調児センターをFMM会の名義で設立しました;診療、栄養、食事、子供の学校教育、をサポートするセンターは農業、動物飼育で自給自足運営を試みるユニークなセンターです。2008年このセンターは、ブルキナファソ国、厚生省に医療センターとして登録され、FMM シスター3人が当地に土着化した栄養失調児センターと発展させています。

2009年第2のミッション、パキスタンでは、60年の歴史を持つ100床規模の産科病院で、10年来赤字体制下にあった聖ラファエル病院の再建でした。不況原因は病院の使命;パキスタンにあってのFMM病院としての特殊性を失ってしまっていた事を解明し;ミッション宣言;「貧しい人々に連帯し自然分娩の推進」を実践に移しました。帝王切開の蔓延していたパキスタンに フィットしたのか?なぜか運営状況が上向きになり、ミッションを発展させています。以後聖ラファエル病院は国認定病院にされました。

上記2件ともFMM 会管轄の事業ですが、プロジェクトの発想は私から始まりその後ミッションチームが結成されたとは言え、修道会側は多くの場合、事後承認の形となったので、多くのぶつかりがありました。私にとっては “神様のお望みのお仕事のために正しい工程を歩んでいる”との思いが唯一の支えでした。今回の受賞はこの私の信念を肯定されたようで感無量です。