受賞者

第48回

社会貢献の功績

にんていえぬぴーおーほうじん ちきゅうしみんのかい

認定NPO法人 地球市民の会

(佐賀県)

1983年に佐賀県で故古賀武夫氏によって設立され、国際協力、国際交流、地域づくりを通して人材育成に取り組んでいる。その理念は「地球市民運動」(多種多様な文化、宗教、民族は等しくその価値を認め、尊重することで自分以外のひとの幸せを自分の幸せだと感じられる人になろうという運動)にある。日韓の偏見と誤解を払しょくする民間交流事業や、タイやベトナム、スリランカでの教育支援、2003年からはミャンマーのシャン州の山岳少数民族のエリアで循環型農業の普及を始め村民が当事者として関わる参加型地域開発や教育支援などを行った。国内においても震災被災地への緊急支援活動や復興支援事業を行っている他、2009年からは限界集落の地域活性化事業にも取り組んでいる。

推薦者:香月 武
認定NPO法人 地球市民の会 佐藤 昭二 会長
佐藤 昭二 会長

この度は、第48回社会貢献者の表彰をいただきありがとうございました。

当会は、1983年設立後、海外は東アジア、国内は地元の佐賀を中心に地域の方々と共に地域づくりを行ってきました。今回の賞をいただき、今までの活動に評価をいただいたのは大変な自信にもつながりました。

設立当初、フランス留学から帰ってきた創設者の故古賀武夫氏は国際交流を通して地元佐賀の活性化を目指しました。

支援しているミャンマーの子どもたち
支援しているミャンマーの子どもたち

地球の中心は自分の足元、九州はアジアの窓口、パリからは東京より佐賀が近い、などと地域の気付きと覚醒を促し「大いなる田舎人」を目指しました。その間、日韓の偏見と誤解を払しょくする民間交流事業「カチガラス計画」を1988年から1994年まで、日本語を学ぶ世界中から日本に来た留学生、韓国・台湾在住の日本語を学ぶ大学生を九州に集め、九州を小さな地球にするという「小さな地球計画」を1986年から2009年まで計20回実施しました。その間、タイのソーシャルワーカーとの出会いがあり、彼から「日本人はバナナのようだ。皮は黄色いが中身は白い。同じ黄色人種なのに白人の価値観で生きている。アジアの兄弟のことを忘れている」と言われ、1987年タイの貧困エリアに入りその現状を知ります。貧困なために劣悪な環境に生きる子ども、教育を受ける機会がないがために非人道的な扱いを受ける子どもたちを目の当たりにし、途上国の教育支援・生活環境改善事業に取り組みます。その過程で貧困の原因の一つに途上国の現状を知らないがためにわかち合わない先進国の生活に問題があるとして、先進国を発展途上国に対して「発展過剰国」とし、「足るを知り」、相互に与え合う生き方を日本の地域に提唱していきました。その後、タイのみならず、スリランカの教育支援にも取り組んでいきます。

2003年からは軍政下のミャンマー連邦共和国の辺境地シャン州の山岳少数民族のエリアにおいて総合支援事業「循環型共生社会の創造事業」を始めました。奪い合う農業から与え合う農業への転換である循環型農業の普及と途上国の村民の自発的当事者意識をエンパワーメントすることで持続発展する参加型地域開発の実施、共同参画による教育支援事業、人の生活と森の復元による共生型環境保全事業などを実施し地方部定点的に活動する日本の草の根NGOとしては稀有な存在として、ミャンマー政府、そしてODAを行う日本外務省から高い評価を受ける活動をしています。

また、緊急支援活動も行い、海外では、スマトラ沖地震によるスリランカの被災への支援、ミャンマー・サイクロン被害支援事業などを実施しました。国内においては阪神・淡路大震災支援事業、新潟中越沖地震、東日本大震災、熊本大地震での緊急支援を行ってきました。

国際協力を行う組織として、海外の事業だけではなく国内の課題解決も必要であるとの認識で2009年より中山間地の過疎地域を中心に地域活性化事業にも取り組んでいます。耕作放棄地の保全、都市と田舎の交流事業、などを途上国で行っていた参加型開発のノウハウを活用して活動など、国内外のそれぞれのノウハウを活かして活動を行っています。

特定非営利活動法人地球市民の会
会長 佐藤 昭二

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