受賞者

第49回

社会貢献の功績

ふるや しげこ ・ ふるや としひこ

古谷 滋子・古谷 寿彦

(高知県)

妻の滋子さんは、定年後は子どもの未来のために、山や森など自然の中での遊びを通して、様々なことを学ぶ遊びの場を造ることをライフワークにしたいと夫の寿彦氏に相談。少年野球の監督をしていた夫も大賛成し、高知市福井町に1600㎡の山を購入。ボランティアと自分らの手で、放置されていた山野を整備し、芝滑りやロープ登り等、手作りの遊び場を造り、2005年から、近隣の保育園・幼稚園・小学校の子どもたちに開放している。また6名のボランティアと共に、毎月イベントを開催、昔の遊び道具~竹とんぼやしゅりけん、みずてっぽう、竹馬などを手作りし、子どもたちが創意工夫して、体を触れ合わせながら遊べる環境を提供している。また、高知県の民話を紙芝居で見せるなど、毎回30~80人の子どもと保護者が参加し好評を得ている。事故が起こった時の責任問題という不安もあったが、子どもたちが生き生きと遊べる私設の「あそび山」を造る決断をして13年目を迎えている。

推薦者:川北小・中学校卒業生有志
古谷 滋子 古谷 寿彦
「ボディーペインチング」泥んこ遊びも大好き!
「ボディーペインチング」泥んこ遊びも大好き!

大きな励ましとなる賞を戴いたうえに心のこもった式典、衷心より御礼申し上げます。

山林が84%を占める高知県でも子どもの外遊びは益々少なくなっています。私たちの子どもの頃は「山をたつくる」と言って、羽目を外すぐらいに元気に山など駆け回ったものです。また、年齢を超えた集団での遊びの体験は心身に刻まれ、きっと生きる力になります。

退職が近くなったある日、子どもたちにそんな遊びの場を造りたいと話したところ、「退職してから山を探しよったら遅い。僕が探しよっちゃろ」と、既に退職していた夫の協力で実現に至り、退職の半年前に「あそび山」をオープン、今13年目を迎えています。    

広さは約1,700㎡、山の整備から遊びの仕掛けまでほぼ手造りです。木に垂らして林に誘導するロープ、「アッアア~」と言いたくなるようなターザン綱、空中を飛ぶようなタイヤのブランコ、丸木に漁網を張ったトランポリンのような基地、グラスボートで滑る坂、3箇連結した大穴、大小様々な木の端切れ、土遊びの山、大縄跳びや相撲もする芝生などで遊びを誘います。蝶やとんぼ、虫に興味のある子は網を放しません。そんな中で自分の遊びが拡がるのでしょう、結構長時間遊んでいます。

「漁網の基地」も大好き! 皆でくっつきあうよ
「漁網の基地」も大好き! 皆でくっつきあうよ

開設で一番ネックになったのは事故が起きた時の責任です。随分悩み相談もしました。が、子どもは兄・姉ちゃんのすることをしっかり見て、自分にできるか見極め、やがて挑戦します。出来ない事には意外と慎重です。そのことが判って幾分か気が楽になりましたが、事故に繋がらない整備、遊びの遠見は怠れません。

ほぼ毎月の行事「わんぱくチャレンジ」は、もう12周目となります。昔あそびの竹馬、竹ってっぽう、ちゃんばらごっこ等の遊びは勿論、「焼き芋・焼き卵を作って焼き芋ランチ」(11月)、自然の七草を摘み七草がゆを炊く(2月)ことは恒例のメニューです。遊んだ後の紙芝居では読みたい子が手を上げます。団体等の利用も歓迎で、周辺の保育園、幼稚園、小学校、ママの団体などがよく来てくれます。

ただ一つ残念に思っていることは、「高知県の子どもは、みんな山をたつくっちゅう!」と言えるように、子どものあそび場が里山に拡がることを期待していましたが、諸事情もあってそこまでの活動に至っていない事です。

受賞を機に、また新鮮な気持ちで子どもたちと遊ぼうと思います。

  • 「木のブロック」時には大傑作が出来てる!
    「木のブロック」時には大傑作が出来てる!
  • 一番の人気は「山すべり」かな 今は芝生も切れてしまったよ
    一番の人気は「山すべり」かな 今は芝生も切れてしまったよ
  • 恒例の「焼き芋ランチ」卵も焼くよ!
    恒例の「焼き芋ランチ」卵も焼くよ!
  • 紅白対抗で「ちゃんばらごっご」勝までやりたい!
    紅白対抗で「ちゃんばらごっご」勝までやりたい!
  • 保育園がきたよ まず「山登り」がしたい!
    保育園がきたよ まず「山登り」がしたい!
  • 遊び疲れて最後は「紙芝居」お兄ちゃんが読んでるよ
    遊び疲れて最後は「紙芝居」お兄ちゃんが読んでるよ