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受賞者

第49回

社会貢献の功績

しあぶ

SIAb.(Survivors of Incestuous Abuse)

(東京都)

近親姦虐待被害の当事者(以下当事者)同士がつながり、「お互いの回復と成長を語り、学びあいながら、健康的な社会生活を取り戻していこう」をスローガンに、Self Help (自助グループ)事業を主軸にした非営利活動をしている任意団体。当事者自身が主体となって、近親姦虐待被害に特化したピアサポートを2013年発足以来行っている。さらに活動のもう一方の軸として、同年7月からは、この問題に対する啓蒙活動を行うSIAb. Projectを始動し、家族や支援者、治療者、援助職および加害者を含む社会全体に向けて情報発信の活動も行っている。

SIAb.(Survivors of Incestuous Abuse)
支援職の方々との勉強会や交流会に参加
支援職の方々との勉強会や交流会に参加

約5年前の発足当時、「近親者からの性虐待問題」に特化したグループは皆無でした。見過ごされ、ダブー視されがちなテーマを掲げた私たちの、このような陽の当たらない活動に光を当てていただき、あたたかい拍手をいただけたことに感謝いたします。

授賞式では、全国で活躍される個人や団体の方々の活動を知り、大いに刺激を受けました。一方で、「社会に貢献しよう」と活動されている方と、被害を受けて育ち、「生きるための必要」としてグループに繋がった自分たちとが、このような晴れがましい場を共にすることへの戸惑いもありました。しかし、「人の喜びが自分の喜び」とおっしゃる他の受賞者の方の思いに触れ、他者のために尽力する思いと、「これ以上被害者を出したくない」という私たちの気持ちの、緩やかなつながりを感じることができました。また、地道でひたむきな活動の数々に触れ、微力ながらも末長く活動を続けていくことの大切さをあらためて感じ、身の引き締まる思いでした。

 たくさんの方々を紹介していただき、繋がることができたことも得難い体験です。とくに更生保護施設や自立支援施設の方々からは深い関心を寄せていただき、性虐待の問題がめずらしいものでないこと、その影響の深刻であることを再認識しました。

ピア・ミーテイング 仲間との対話
ピア・ミーテイング 仲間との対話

性暴力に関する刑法改正に見るように、社会は少しずつですが、確実に変化しています。本来は、私たちのような団体が必要無い社会が望ましいのです。しかし現実に被害がある限り、私たちは被害体験を無かったことにして生きるのではなく、それに向き合い、自身の人生の中に位置づけていくためのピアサポートの場が、ぜひとも必要だと感じています。それも、もっと多くの場が、できれば全国どこにいてもアクセスできるくらい身近に。

声を上げることのできない潜在的被害者は少なくないはずです。安心して自己開示できる場をもつことで、被害当事者が孤立しない社会になることを願っています。

最後になりましたが、美味しいお料理もごちそうさまでした! 「副賞は、ご自分たちのためにお使いください」とのお言葉通り、さっそくホテルのラウンジでお茶をいただきながらミーティングを行い、仲間とともにこの日の感想を述べ合いました(^^) 以上の感想は、それらをまとめたものです。

さまざまに貴重な体験と時間をいただきましたこと、重ねてお礼申し上げます。

  • ホームページからのこの問題に関する様々なを情報発信
    ホームページからのこの問題に関する様々なを情報発信
  • 社会に向かって当事者の声を届ける活動
    社会に向かって当事者の声を届ける活動
  • Art Work Group (草の根市民活動ぐらん助成活動)仲間の作品
    Art Work Group (草の根市民活動ぐらん助成活動)仲間の作品