受賞者

第49回

社会貢献の功績

ひらた ひろこ

平田 弘子

(広島県)

広島県福山市で、路上生活者支援に取り組んでいる。20年近く前から路上生活者への炊き出しや弁当配布、生活相談支援を始め、同市と協働しての活動も15年以上にわたり、路上生活者の入院、入居保証人、亡くなった後の葬式までも対応してきた。支援を受けたひとたちからは「おかあさん」と呼ばれ慕われている。平田さんは6年余居住していた尾道市から、月2回福山市に通い元路上生活者の居宅生活支援として、居場所作りの「きんようきっさ」を開設、今年7月には福山へ転居し、路上生活者も人の心は同じ、民族の区別もないと活動を続けている。

推薦者:福山市
平田 弘子

この度は身に余る表彰状並びに尊い副賞を賜り誠に光栄に存じます。

4年前の頸椎骨折の事故の為、歩行も不自由な私のために、市のご配慮で2人の方が同行して下さり、晴れの式典に参列出来ました事を心より感謝しております。

「交流会」路上生活者 生活困窮者 福山市福祉事務所 保健所 市恵ボランティアとの交流会 同じテーブルで食事をしながら相談を受けてアドバイスする
「交流会」路上生活者 生活困窮者 福山市福祉事務所 保健所 市恵ボランティアとの交流会 同じテーブルで食事をしながら相談を受けてアドバイスする

私は1995年1月に4人の弁護士を含む有志8人で「子どもの生命と権利を守る会」を立ち上げ、所属するキリスト教会に拠点を置き「SOS子ども電話相談」を開局しました。

チャイルドラインに引き継ぐまで10年間教会で、後には各当番の自宅で電話相談を受け、学校へ連絡したり、保護者への講演活動もしました。

路上生活者への支援は、東京、大阪、広島へお米や毛布などを送っていましたが、福山でも路上生活者が居られることを知って、2001年10月から教会の有志で昼食の炊き出しを始めました。カトリック教会を拠点として、夜廻りを1998年からされている事を知って、12月から私も参加させて頂き、昼間は第二、第三、第四の土曜日に、夜は毎日曜日に炊き出しに参加し、昼と夜のボランティア同士も仲間として助け合うようになりました。

ボランティアの仲間から提案して、2004年から4月と11月に福山市の福祉課と社会福祉協議会との合同行事として路上生活者を招いて交流会をすることになりました。路上生活者の健康チェック(11月には結核検診を含む)、衣類やカップ麺等の提供だけでなく同じ食卓でカレーを食べ、カラオケやゲームで楽しい一時を持ち、生活福祉課が一人一人の話を聞くという行事を欠かさず続けています。今年も11月に第28回を終えました。

路上生活者の高齢者や女性には特に注意して、困ったときには連絡をするようにと私の電話番号を教え、その連絡で癌の手術をし、亡くなるまで9年間5つの病院で治療をされ、87歳までお付き合いした人もありました。

路上生活を余儀なくされた人は、必ずしもご本人だけの責任ではなく、不運が重なった人もあり、人が好きすぎて財産を無くした人もありました。どんな人であっても一度だけの人生をその人らしく生きてほしいと願って、おせっかいをしてきました。出会った人とはご縁があったと思い、困っている人にはできるだけ力を貸して差し上げたいと思います。

東京で出会った方々のご活躍に励まされ、これからも「きんようきっさ」を続け、出会った人と共に残された時を大切にしていきたいと思っています。

  • 2010年10月15日か始めた「きんようきっさ」の参加者たち
    2010年10月15日か始めた「きんようきっさ」の参加者たち
  • 「きんようきっさ」の様子
    「きんようきっさ」の様子
  • 「きんようきっさ」の様子
    「きんようきっさ」の様子
  • 「きんようきっさ」の様子
    「きんようきっさ」の様子
  • 「きんようきっさ」の様子
    「きんようきっさ」の様子
  • 「きんようきっさ」看板 第2・4金曜日に路上から居宅に移った人の孤立を防ぐために開催 食事をしながら相談を受ける
    「きんようきっさ」看板 第2・4金曜日に路上から居宅に移った人の孤立を防ぐために開催 食事をしながら相談を受ける
  • 「夜回り」の様子 毎週日曜日に行っている
    「夜回り」の様子 毎週日曜日に行っている
  • 雨の中屋根の下でコーヒーとケーキで話を聴く
    雨の中屋根の下でコーヒーとケーキで話を聴く
  • 雨宿りしながら話す
    雨宿りしながら話す
  • 公園で雨宿りしながら コーヒーとボランティアの人
    公園で雨宿りしながら コーヒーとボランティアの人
  • 公園で手作りのお弁当やケーキを配り名簿で確認している
    公園で手作りのお弁当やケーキを配り名簿で確認している