受賞者

第49回

社会貢献の功績

かなもり ただかず、 かなもり やすこ

金森 忠一、金森 泰子

(神奈川県)

泰子さんは、夫の忠一さんの飲酒問題について学ぼうとセミナーに参加した後、1985年に発足したばかりの「パトリス家族会(アルコール依存症の家族の会)」に参加し、これまでずっと運営に携わっている。忠一さんは、泰子さんの心配りを察して、自らの飲酒問題を解決しようと1990年に「川崎断酒新新生会」「神奈川県断酒連合会」に入会して断酒を継続しながら、会の事務局長や支部長、会長などを務め、会員の断酒継続を支援している。泰子さんは、2007年に川崎断酒新生会の中に休会中だった「つばき家族会」を再開し運営に携わっている。忠一さんは、川崎市麻生区で活動する他の7団体(うつ病や認知症、精神障がい者の家族の会など)とともに「ASAO健康井戸端会議」を1990に発足に携わり、現在代表を務めている。同区社会福祉協議会や保健福祉センターと連携して、精神疾患を持つ人の通所施設2ヵ所の設立に取り組んだ。アルコール依存症の問題、飲酒運転撲滅運動、心の病の人たちへの理解を深めるための地域での長年に渡るボランティア活動を継続している。

推薦者:田中 元介
金森 忠一、金森 泰子
パトリス家族会の運営に長年携わっている泰子さん
パトリス家族会の運営に長年携わっている泰子さん

この度は、社会貢献支援財団より私たち夫婦が共にこの様な栄誉ある賞を賜り、心より御礼申し上げます。思いもよらずの受賞で身の引き締まる思いがいたします。

表彰式典の会場では今回受賞された多くの方々と触れ合う機会をいただき、皆様の活動内容の素晴らしさに感動致しました。

私たちの活動が社会に貢献したという評価をいただきましたが、アルコール依存症者である夫の忠一の病いからの回復を目指す自助活動が私たちの原点となりました。

忠一は永年の大量飲酒・問題飲酒により妻子・親・兄妹はもとより周囲の人々を長年苦しめ続けて来ましたが、妻の泰子の理解と協力もあり、自身が依存症という病気であることに気づかされたお蔭で医療には無縁のまま、平成2年の5月に「川崎断酒新生会」に入会、以来断酒を継続しています。

平成6年からは神奈川県からの委嘱をいただき、酒害相談員として現在までアルコール関連問題に悩み苦しむ方々の相談相手を務める等の活動に取り組んでいます。

断酒新生会につながった半年後の11月には「川崎市麻生区役所保健福祉センター」のご指導をいただき、川崎市の麻生区・多摩区を拠点として活動をする精神的な疾患に悩み苦しむ当事者、ご家族の方々と出会い、自助グループ「ASAO健康井戸端会議」の立ち上げに参画し、平成8年から現在まで代表を務めています。

その間行政、医療関係、地域の皆様によるご支援をいただき、統合失調症当事者の通所施設2ヶ所の立ち上げ、運営にも携わって参りました。

泰子は夫の「アルコール依存症」という病気からの回復を願い、家族会につながり、家族の対応等の勉強を重ねて35年が経ちました。現在では夫と共に酒害相談員としてアルコール依存症に悩み苦しむご家族の方達の相談相手を務めています。

この表彰受賞は日頃ご支援、ご指導を頂いている麻生区役所・麻生区社会福祉協議会の方々はじめ、断酒会・家族会・地域で共に活動する仲間の皆様のお陰と感謝しております。今回の受賞の喜びを励みに、今後の活動に取り組んで参ります。

本当にありがとうございました。

  • パトリス家族会の運営に長年携わっている泰子さん
    パトリス家族会の運営に長年携わっている泰子さん
  • 飲酒運転撲滅を呼びかける忠一さん
    飲酒運転撲滅を呼びかける忠一さん
  • ASAO健康井戸端会議20周年記念講演会 講師は音無美紀子さん
    ASAO健康井戸端会議20周年記念講演会 講師は音無美紀子さん
  • 神奈川県断酒連合会 酒害相談員研修会の様子
    神奈川県断酒連合会 酒害相談員研修会の様子
  • 仲間たちと
    仲間たちと
  • 毎月1回土曜日に講師を迎えてのパトリス家族会教室
    毎月1回土曜日に講師を迎えてのパトリス家族会教室