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受賞者

第49回

社会貢献の功績

にんていとくていひえいりかつどうほうじん ちゃいるどらいん ほっかいどう

認定特定非営利活動法人 チャイルドラインほっかいどう

(北海道)

子どもの貧困率は全国平均で6人に1人と言われている中、離婚率が高い北海道では5人に1人の割合。生活困窮や母子家庭の数に比例して子どもが一人で抱え込んでしまう問題も多くある。そんな状況を背景に、2004年北海道で初めて、18歳までの子どもが誰にも言えない悩み等を話せる「チャイルドラインさっぽろ」が開局した。子どもたちに、悩みを話せる所、「チャイルドラインさっぽろ」の存在を周知するため、これまで13年間、北海道全域の小中学校に、26の市教育委員会・140の町村教育会と連携し、45万6千枚の電話番号を記載したカードと、学校に2千枚のポスターを配布し、聾啞学校や特別支援学級も含め、普及に努めている。また、電話を受けるボランティアの養成研修も行っていて、子育てが終わった人や、心理学を学ぶ大学生などが受講する。メールやネットが主流の中、電話の声を通じて、誰かと繋がっていたい、聴いて欲しいという子どもは増えていて、人間関係・恋愛・いじめ・体に関する事など内容は多岐にわたり、不安・つらい・さびしいと訴える。2015年度の受信数は7,119件にも及んでいる。2017年に「チャイルドラインほっかいどう」へ名称を変更した。
※チャイルドラインは1970年代に北ヨーロッパで発祥されたと言われており、日本で初めて開局したのは1998年、現在では40都道府県で70余団体がチャイルドラインの活動をしている。

推薦者:認定特定非営利活動法人 チャイルドライン ほっかいどう
認定特定非営利活動法人 チャイルドラインほっかいどう 代表理事 坂本 裕子
代表理事 坂本 裕子

「チャイルドライン」とは18歳までの子どもがかける専用電話です。

研修風景
研修風景

「お説教ぬき、押し付けぬき、子どもたちの声にただただ耳を傾け気持ちを受け止める」を基本姿勢にしており、問題解決を目的とはせず、子どもの声の「気持ち」「こころ」に寄り添いながらの傾聴を大切にしております。電話を受けるにあたって、子どもたちが安心して電話をかけることができるように「4つのやくそく」をしています。① ひみつはまもるよ ② どんなこともいっしょに考える ③ 名まえは言わなくてもいい ④ 切りたいときには電話を切ってもいい、の4つです。北海道初のチャイルドラインとして、2003年7月に『チャイルドラインさっぽろ』が設立総会を経て立ち上げられ、翌年の7月に子ども専用電話が開局されました。そして2005年3月にはNPO法人として認定され、さらに2013年1月に「認定NPO法人」として札幌市から認定されました。2017年度には『チャイルドラインほっかいどう』と名称変更しました。設立15年目を迎えて北海道全域に向けて啓蒙活動を今以上に広げていきたいと思います。

このたび公益財団法人社会貢献支援財団より名誉ある賞をいただき心から感謝の気持ちで一杯です。この気持ちを支えにこれからも活動していきたいと思います。また懇談会や式典を通じて他の受賞団体の活動内容も聞く事が出来感銘を受けました。この機会をいただき誠にありがとうございました。

公開講座代表挨拶
公開講座代表挨拶

「チャイルドライン」は、18才までの子どもがかける専用電話で、自分の気持ちを聴いてほしいと願う子どもたちが安心できる「心の居場所」であることを目指しています。そして子どもの主体性を尊重し、子どもたちが自分の問題を自ら解決に向かっていける力を信じて子どもの「心の声」を聴き気持ちに寄り添って支えていくことを目的としています。チャイルドラインの誕生は、1970年代の北欧で、その後全世界に広がり、現在は「チャイルドヘルプライン」として150ヶ国がつながっています

1960~70年代にかけて急速に世の中が変わり始め、それに伴い子どもたちの生育環境も大きく変わり、何らかの苦しみや辛い思いを訴えることのできる場所が少なくなってきました。現在の子どもたちの取り巻く環境はネットの普及でさらに変わってきており、いじめや虐待や貧困など子どもたちにとってますます厳しい環境になっています。そうした中でも私たちは、電話での初めての出会いで顔も見えない声だけを頼りにかけて来る子どもに寄り添って、気持ちを受け止めていくと言う活動を続けており、昨年度は総受信件数6,452件で会話成立件数は1773件でした。北海道の小・中学校の全生徒約43万人には毎年、そして今年からは高校の生徒たちにもフリーダイヤル記載の「チャイルドカード」を配布して啓蒙活動を継続しております。

いかに「自分のことを聴いてくれる相手」が身近にいないか、また「余計な気を使わずに話ができる相手」が少ないかを痛切に感じています。「あるがままの自分」をそのまま受け入れることができ、またそういう自分を分かってくれる人がいると幸せになります。全国の受け手のボランティア仲間が力を出し合い日本の子どもたち、そして社会の在りようを変えていく力になれればと思っています。

今回の表彰を機に気持ちを新にして子どもたちの話に耳を傾けたいと思っております。

代表理事 坂本 裕子

  • 電話室風景
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  • カード発送作業
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  • 日本ハムファイターズよりカード贈呈セレモニー
    日本ハムファイターズよりカード贈呈セレモニー