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受賞者

第49回

社会貢献の功績

とくていひえいりかつどうほうじん しょうがいじのせっきょくてきなかつどうをしえんするかい にわとりくらぶ

特定非営利活動法人 障がい児の積極的な活動を支援する会 にわとりクラブ

(北海道)

北海道を拠点に、「もっと外に出たい」「何かしたい」と思いながらも自宅にこもりがちな障がいのある子どもたちの活動範囲を広げようと、医師、看護師、養護学校教師、歯科医、福祉施設直員等が集まり、障がいのある子と親や兄弟姉妹が参加する1泊2日のキャンプ「障がい児のアドベンチャースクールいけまぜ夏フェス」を1997年から開催している。年に一度のキャンプの準備を一年がかりで整える大掛かりなイベントで、北海道全域と日本の各地から参加者と参加者を支えるサポーターが集まる。参加者はゲームや運動会、花火、朝のラジオ体操をしたり、開催地の地域の人々が作る夕飯のカレーライスなどを皆で楽しく食べる。当初は札幌市で開催していたが、地域での医療・療育・教育のシステムが連動し、多くの子どもたちの活動が広がっていくことを目的として第6回目から毎年場所を変え、地域行政の連帯のもと19回目の今年は登別市で開催された。

推薦者:加藤 久実子
特定非営利活動法人 障がい児の積極的な活動を支援する会 にわとりクラブ 理事長 髙橋 義男
理事長 髙橋 義男

『人間の証明』

開催日当日、続々と集まってくる障がいのあることその家族が1年ぶりにいけまぜの会場で、理事長の髙橋と再会したことを喜び記念撮影をします。毎年、150〜200家族が参加しますが、全ての家族がサポーターのにぎやかな呼びかけの様子をみてカメラのレンズに集中できるようにして、写真を撮ります。すぐに持ち帰れるよう、インスタントカメラで撮影します。
開催日当日、続々と集まってくる障がいのあることその家族が1年ぶりにいけまぜの会場で、理事長の髙橋と再会したことを喜び記念撮影をします。毎年、150〜200家族が参加しますが、全ての家族がサポーターのにぎやかな呼びかけの様子をみてカメラのレンズに集中できるようにして、写真を撮ります。すぐに持ち帰れるよう、インスタントカメラで撮影します。

重度の障がい児に対する医学的治療は40数年前、北海道においては10年遅れ、30数年前の私の時代から始まった。その頃、療育というものはほとんどなく、そのようななか20年ほど前までは障がい児に対する社会的概念は極めて否定的で、「障がい児は社会の役に立たない、邪魔」とされ、親たちは社会から疎外されていると思っていた。

《障がいは個性だ》《共に生きる》などと言われていても、障がい児は家の中や施設にいて、親は「私たちの気持ちは誰にもわからない、社会は何もしてくれない」と悲観的な気持ちになり、親としての責任をも忘れかけ、諦め、孤立していた。

そんな親たちを間近で見ていた数名の仲間たちが、“子どもたちを社会の中に・・・”という強い信念のもと、「障がい児の積極的な活動を支援する会 にわとりクラブ」はスタートした。新たな「仲間」の始まりである。

子どもたちの能力を知り、それを肌で感じてもらうために、いわゆる「健常社会」とごちゃまぜ・まぜこぜにならなくてはと、ハンディキャップのある子どもたちを外に、みんなの中に、街の中に連れ出し、子どもたちに最低限の《能動と出会い:GO MIX「いけまぜ」》という機会を作った。彼らの意志を積極的に引き出し、生活空間を広げ、能力があることを知ってもらうためには、支援を家族に限定せず、“身体で感じる理解”が出来る人を増やす必要があった。そして「食べる、動く、遊ぶ、交わう、共に」を通して、子どもたちが能動的に感じることを最大の狙いとし、親も含めた周囲の人々の気持ちの開放と、信頼の確立が重要であると考えた。

我々の活動の主体は《障がい児は特別ではないんだ》そして《みんな同じ人間だべや》である。

外に出て、みんなが知り合い、助け合い、お互いを認め合うということ、つまり“互認互助”。“人間は集団で生きる動物”で、誰一人として不必要な人間はいないということをみんなが認識し、行動するということは特別なことではなく、「誰もができる」ことなのだ。

次いで、地域格差をなくすことを考えた。ハンディキャップがあるということは誰でもなり得、どの地域でも、どんな人にも生じる普通のことだから、対応は“持ちつ持たれつ”で、誰でも何処でもできる生活のことだという認識を親たちや地域の人々に持ってもらうことにした・・・“地域展開”“地域再生”。そして『仲間』に支えられ、ハンディキャップがあろうがなかろうが『生きていて、良かった』と感じること、それを自らが創るのである・・・『人間の証明』。特に子どもの成長というのは、地域の仲間と出会い、自然の中で色々なことを経験して応用し、考えて、助けてもらって、能力を引き出し、貢献し当たり前に地域に位置づくということなのだ。そして、彼らが未来を創る。

この度、社会貢献者表彰式典に出席の機会をいただき、様々な地域で活動されている皆さまと共に受賞できましたこと、本当にありがとうございました。私たち「にわとりクラブ」は2018年で21年目となります。これからも子どもたちと共に努力を重ね、体育館型能動的展開を続け、互認互助と感謝の気持ちを大事にします。

次回は私たちの実践“にわとりファミリー”で再び参上の予定です・・・宜しくお願いいたします。

NPO法人 障がい児の積極的な活動を支援する会 にわとりクラブ
理事長 髙橋 義男

  • 開会式や、夕飯時のアトラクション、閉会式前などにいけまぜのテーマソング「進け!」(ゆけと読みます)を歌っている「いけまぜ音楽隊」です。この歌の歌詞は、理事長の髙橋が20年以上前から考えていることをメッセージにして、子どもたちに伝えています。
    開会式や、夕飯時のアトラクション、閉会式前などにいけまぜのテーマソング「進け!」(ゆけと読みます)を歌っている「いけまぜ音楽隊」です。この歌の歌詞は、理事長の髙橋が20年以上前から考えていることをメッセージにして、子どもたちに伝えています。
  • いけまぜが始まり、開会式が終わるとすぐにポイントラリーが始まります。地域の特性を活かしたブースや思考を凝らした体験的ブースが30〜40位、屋内外で展開されますが、この写真は登別温泉の方向にバスに乗って移動した「フォレスト鉱山」のそばを流れる川での「川遊び」です。ライフジャケットを着て親子で川の中に入って楽しんでいます。
    いけまぜが始まり、開会式が終わるとすぐにポイントラリーが始まります。地域の特性を活かしたブースや思考を凝らした体験的ブースが30〜40位、屋内外で展開されますが、この写真は登別温泉の方向にバスに乗って移動した「フォレスト鉱山」のそばを流れる川での「川遊び」です。ライフジャケットを着て親子で川の中に入って楽しんでいます。
  • 夜になると毎年恒例の打ち上げ花火の時間になります。その前に、にわとりクラブのシンボル「いけまぜ小僧」に点火され、そして打ち上げが始まります。いけまぜ開催当初からずっと来て下さっている花火師さんの心意気で夜空に上がる花火です。今まで一度も天候による中止になったことはありません。参加者の全ての人たちの見ているすぐそばで打ち上げられるため、真上を見上げてみる花火です。音、振動が身体の全てに伝わります。
    夜になると毎年恒例の打ち上げ花火の時間になります。その前に、にわとりクラブのシンボル「いけまぜ小僧」に点火され、そして打ち上げが始まります。いけまぜ開催当初からずっと来て下さっている花火師さんの心意気で夜空に上がる花火です。今まで一度も天候による中止になったことはありません。参加者の全ての人たちの見ているすぐそばで打ち上げられるため、真上を見上げてみる花火です。音、振動が身体の全てに伝わります。
  • 二日目に繰り広げられる運動会です。学校の運動会のように練習期間があるわけではないので、ぶっつけ本番の真剣勝負です。サポーターと一緒に一生懸命走っている様子がよく分かります。
    二日目に繰り広げられる運動会です。学校の運動会のように練習期間があるわけではないので、ぶっつけ本番の真剣勝負です。サポーターと一緒に一生懸命走っている様子がよく分かります。
  • 開会式の後、移動が始まる前にみんなで写る集合写真です。この時に食事の準備や、各会場の準備をしてくれている地元の方々は写真には写っていませんが、二日目の閉会式の後ももう一度、集合写真を写します。
    開会式の後、移動が始まる前にみんなで写る集合写真です。この時に食事の準備や、各会場の準備をしてくれている地元の方々は写真には写っていませんが、二日目の閉会式の後ももう一度、集合写真を写します。