受賞者

第48回

人命救助の功績

さいとう しゅうじ

斎藤 修治

(北海道)

2015年12月28日、午前8時25分頃、JR北広島駅ホームにて電車を待っていた斎藤さんは、人がホームから落ち、線路上にうつ伏せに倒れたのを目撃した。通過列車が接近していたがホームから飛び降り、その人を線路上からホーム向い側へ移動させて命を救った。救助の10秒後には時速110キロで列車が急停車しながら通過し、ホームを超えて停車した。

推薦者:公益財団法人 警察協会
斎藤 修治

この度、社会貢献者表彰をいただき心より感謝申し上げます。

表彰式典では、自分の身を投げ打って尊い命を救った方々や海外や国内の本当に困っている人達の為に人生の全てをかけて尽力された方々がこんなにたくさんいらっしゃるという事に心から感動いたしました。

私も式典では、受賞者という立場ではありましたが、皆様それぞれの勇気と愛ある行動にまるでドキュメンタリー番組を見ているかのような第3者的な気持ちで目頭が熱くなりました。

私は、この度、人命救助の功績者として表彰いただきました。
以前、たくさんの方々に「その時何を考えたのか?」というご質問をよくいただきました。
答えはいつも「ただ単に、助けようと思っただけで、方法を考える前に飛び降りていました」
「妻には、あなたが生きていて良かったと言われました」とお話をいたしました。
「すごいですね」と言われたら「恐縮です」とお答えしました。
私も人命救助の皆様同様、「助けよう」という瞬間的思いで行動しただけで、後で考えても「当たり前の事をしただけ」と思いますので、「恐縮です」が唯一のお答えでした。

振り返り考えてみますと、特急列車の停止を確認し、救出した方に声をかけましたら、なんとか意識も戻り、小声で「すみませんでした」と言われた瞬間に自分の時間も動き出したような気がします。
列車の後方部分を周り、駅のホームに上がってきた瞬間に、その場にいた全ての人達が、私達の方を見ていて、多くの皆さんから「よかった」「すごいよ」「ありがとう」と口々に言われ、見知らぬ人から肩を叩かれたり、握手を求められたり。自分では、別に特別なことをした訳ではないのにと考えつつ、その場の雰囲気に戸惑った記憶があります。

翌日、救出した方の親御様がご挨拶にお越しになりました。お父様は涙ぐんでおられました。
その時、私も心から「助かってよかった」と実感いたしました。

自分の目の前で人が亡くなるのを見たくはないものです。私の行いで、喜んでいただける方がいらっしゃるということは私にとって大きな喜びです。

事件や事故、まして災害は予知できません。予測はしても絶対に避けられるものでもありません。
困ったときは助け合い、誰かが危険に遭遇した時には助けるという気持ちが大事だと改めて思う次第です。

表彰式典で安倍会長が表彰状を渡される際、人命救助の受賞者お一人お一人に「ありがとうございます」とおっしゃっていたことが、命への感謝であり、心より感銘いたしました。

最後に、もし、私が死んでいたらと一番心配をかけた家族、両親には、今後一人ではあまり無理をしないことを約束します。

この度の受賞、誠にありがとうございました。