受賞者

第48回

人命救助の功績

かわべ すみこ

川部 澄子

(山形県)

2015年12月22日、午後4時30分頃、山形市蔵王成沢地内の須川河川敷を散策していた川部さんは、須川で溺れている高齢女性を、同じく散策中の2名と共に発見した。川部さんは110番通報し、躊躇することなく一人で河川幅約15mの川に入り、腰まで水に浸かりながら溺れている女性を岸まで手繰り寄せ、他の2名と共に河川から引き揚げ救助した。

推薦者:山形市消防本部
川部 澄子

「表彰式典にお招きいただいて」

社会貢献支援財団の推薦に携わられた方々、山形市消防本部様への感謝と表彰式典にて名誉ある表彰状を授与いただいた事、大変な栄誉と心より感謝を申し上げ、生涯の宝物として、胸深く刻みます。

他の人命救助で受賞された方々の功績も、危険を顧みず、救助の一念で行動されたこと、感動いたしております。社会貢献で受賞された方々の功績も、世界の隅々で長期間活動されていることなど、素晴らしいことと、拝聴いたしました。

祝賀会では、豪華な料理等を囲んでの談笑に加えて、安倍会長の各受賞者への声かけと握手には、感謝と感動で手が震える気持ちでいっぱいでした。他の受賞された方との語らいも、心に残る思い出となりました。世の中には、気がつかないだけで、もっともっと、社会に貢献できることがたくさんあると感じ、日々の生活の中で「気づき」を常に感じていきます。

雪解けで増水している須川の様子

雪解けで増水している須川の様子

12月22日は冬至で、あずきカボチャを食べる風習があるのですが、天気が良かったので、散歩から帰ってから作るからと、主人に言って出かけました。前日の雪の残る堤防沿いを、蔵王を背に、月山を正面に眺めながら散策していると、堤防の下の川岸にリードを付けた子犬が一匹、川の方を見ていたのです。(私も犬が大好きで、18年間、散歩・旅行といつもいっしょでした)私は「とっさ」に立ち上がり、誰もいないし、人の気配がないので、川の方に目を向けたら、大きな黒いものが流れていました。私はすぐに川岸まで行き、人が流されているのを見て助けなければと思い、川には入りました。流されている人は、意識が無かったので、流れの穏やかな深みを利用し、浮かせて川岸まで引っ張っていきました。川岸で二人が待っていたので、三人で引き上げるも、意識がないので意識を取り戻そうと大きな声で声がけしながら頬を何回か強く叩いているうちに、微かな反応があったので、三人で手足のマッサージをして、救急車の到着を待ちました。救助された方は低体温だったとのこと。

救助しての帰り道、ずぶ濡れで、自宅まで20分震えて帰り、風呂に昨夜の残り湯があったのでそれに浸かり、生きた心地がしました。川の水の冷たさより残り湯の温かさはいつまでも忘れません。これも二人の協力があったから救助できました。お二人にも感謝の気持ちでいっぱいです。

事故当日から一年半ほど過ぎましたが、相変わらず散策は毎日の日課として、水泳教室は週一回通っています。とっさの判断で行動ができるように、いつまでも元気で自分でできる生きがいを見つけ、楽しみながら前向きに生涯学習として頑張って行きたいと思います。

末尾に、今回の表彰式典にお招きいただいたこと、心から御礼申し上げます。

 

  • 救助現場を指さす川部さん
    救助現場を指さす川部さん
  • 山形新聞(2016年2月3日)
    山形新聞(2016年2月3日)
  • 毎日新聞(2016年2月3日)
    毎日新聞(2016年2月3日)
  • 16年続けている剣舞を披露中
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  • 65歳から通い始めた水泳教室
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