受賞者紹介

第47回 社会貢献者表彰

社会貢献の功績

たなか げんすけ

田中 元介

(神奈川県)
田中 元介

神奈川県川崎市で、自らのうつ病克服までの経験を活かそうと、平成20年に「うつ病支援の会あさお」を設立し、「GENさんのつどい」「個別相談」「学習会」などを通じてうつ病の方々に寄り添い、うつ病に対する理解者、支援者が増えるように尽力している。

推薦者:公益財団法人 かわさき市民活動センター
“GENさん”のつどい(うつ病に関心のある方々が 自由参加で集まって、自由におしゃべりする場所)
“GENさん”のつどい(うつ病に関心のある方々が 自由参加で集まって、自由におしゃべりする場所)

「第47回 社会貢献者表彰」を受賞させていただきましたことを、大変光栄に存じます。

受賞は思いもよらないことで、それほどのことをしてきた訳でもないのにいいのかなという思いと、お世話になってきた方々、活動を支援していただいている「かわさき市民活動センター」「麻生区社協」「麻生区役所」をはじめとした方々、会の仲間達への感謝の気持ちで一杯です。 

憧れの帝国ホテルで晴れやかで盛大な表彰式典を催して祝っていただき、感激しています。

表彰していただきましたことはとても嬉しいことですが、表彰していただくとか、褒めてもらうとか、感謝してもらうことを目的に活動してきた訳ではありません。私はうつ病でまともに働けなかった時期が長くあり、多くの方々のお陰で完治しましたので、世の中の恩に報いなければという思いで当たり前のことをしてきたに過ぎません。

34歳からの10年間、人事業務の一環でうつ病をはじめとしたメンタル不調の社員の回復・復職のお手伝いの仕事をし、その後46歳から15年間、自分がうつ病を患ってしまい、大変辛い思い、休職・復職・再発の繰り返し、自殺寸前、早期退職、障害年金受給、回復・完治という経験をしました。

これらの経験を活かして、主として川崎市民のうつ病と自殺の低減に寄与することを目的とした活動をはじめて、ちょうど8年になりました。実のところ、この活動をはじめた当時と比べて、現在の方がはるかにストレスに強くなり、また心の平穏を得ていると感じていまして、「情けは人の為ならず」ということわざのとおりだと実感しています。

27年度は、GENさんのつどい(うつ病に関心がある方々のおしゃべり会)実施回数24回 参加者数延べ224名、個別相談来談者数90名 相談回数延べ1,889回、学習会等の実施回数2回 参加者数延べ40名でした。

日々の出来事や出会いを新鮮に感じ、一瞬でも自他一体や無我の心境になることに生きる価値を感じ、地道に粘り強くあきらめずに活動してきました。

この活動が世間へのわずかながらの恩返しになっているとしたら、とても嬉しいです。

今後も、過信せずうぬぼれず初心を忘れることなく、今までどおり地道に粘り強くあきらめずにこの活動を続けていこうと思います。

ありがとうございました。

  • 公開講座 「うつ病について知ろう!」
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  • 公開講座 「人間関係とストレス」&「ミニコンサート」by梨海(rimi)
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  • 市民のためのシンポジウム「これからのメンタルヘルスケア」
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  • 第3回かながわNPO映像祭 表彰式
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  • パンフレット表紙
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受賞者とみなさまをつなぐプラットフォームプロジェクト「ひとしずく」