トップページ > 受賞者について > 第47回 受賞者一覧 > 社会福祉法人 アンサンブル会

受賞者

第47回

社会貢献の功績

しゃかいふくしほうじんあんさんぶるかい

社会福祉法人 アンサンブル会

(長野県)

自身の娘が生来性の知的障がい者であったことを契機に、障がい者の支援事業を始めて15年。知的障がいのある人たちの有意義な社会参加と自立を目標に、4ヵ所の日中活動の場と15棟のグループホームを運営。110名の職員が昼夜にわたる一貫した支援を行うことにより、町の中、市民社会の中で障がいのある人たちが人生を送ることを実現。独創的な仕事を作り出しながら、障がい者の経済的な自立も同時に達成し、「親亡き後」という保護者の最大の悩みに終止符を打つ。

社会福祉法人 アンサンブル会 施設長 小椋 雅子
施設長 小椋 雅子
木工班:木工製品製造の様子
木工班:木工製品製造の様子

「社会貢献者表彰」の存在も知らなかった私たちが、思いがけず表彰して頂き、周囲の方々からもとても喜んでいただきました。

私たち夫婦が知的障害のある我が子のために、養護学校高等部を卒業してからの生きる場所を作りたいと最初に活動を始めたのは平成7年の夏でしたが、その後平成9年11月に「卒業後の働く場に」と喫茶店を開きました。しかし「福祉臭かった」のかお客さんは少なく、運営は厳しく、卒業後の職場として自立は難しいと思いました。そこで平成11年4月その場所を長野県から共同作業所として認めて頂き、運営費を得て卒業してきた子供たちの居場所としました。

障害のある人たちにしっかりした支援をするには、職員体制がきちんとしていなければなりません。それには経営がきちんと成り立たなければなりません。そこで平成13年11月「社会福祉法人アンサンブル会」を死に物狂いで立ち上げました。平成14年4月「知的障害者通所授産施設アンサンブル松川」と「グループホーム」を同時にスタートさせ、農業とクッキー作りを仕事とし、グループホームで生活し、自らの給料と障害基礎年金で経済的にも自立していくことを基本に据えました。長野県下伊那郡松川町からスタートしたアンサンブル会は3年後に長野県伊那市にも広がり、現在日中の通所施設が4ヶ所、グループホームが15棟となりました。利用している知的障害の人は160名を超えました。生産品の売上は一億円を超え、新たに発明したヒノキ畳(10月に特許認証)で中国に進出します。<障害を負って生まれてきても町の中で幸せな人生を生きる>。全員が家庭からの金銭援助なしで生活しています。<障害があっても同じ年頃の人たちと遜色ない人生を>。職員は福祉の枠に自らを縛らず、自由な発想で仕事を作り出し、利用者は独創的でやり甲斐のある仕事をしながら、仲間とともに楽しい人生を送る。もうアンサンブルには「親亡き後」の心配はありません。アンサンブルに集う障害のある人たちは、これからも地に足の着いた生活を自らの力で続けていきます。

全国に人知れず他者のために創造的苦闘をしている方々がたくさんいることを、今回知ることができました。それは大きな感動でした。

「涙とともにパンを食べたものでなければ 人生の味はわからない」ことを現代に告知するこの賞に選んでいただいたことを光栄に思います。

理事・アンサンブル松川施設長 小椋 雅子

  • アウトドア班:薪づくりの様子
    アウトドア班:薪づくりの様子
  • スイーツ班:菓子製造の様子
    スイーツ班:菓子製造の様子
  • ランチ班:調理の様子
    ランチ班:調理の様子
  • 農業班:農作業の様子
    農業班:農作業の様子
  • イベント:利用者忘年会
    イベント:利用者忘年会