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受賞者

第47回

社会貢献の功績

えぬぴーおーほうじん じょせいとこどもしえんせんたー うぃめんずねっと・こうべ

NPO法人 女性と子ども支援センター ウィメンズネット・こうべ

(兵庫県)

「女性や子どもがのびやかで安心して自分らしく生きられる社会をめざして」を目標にDV被害の家族の生活保護や、自立に向けた活動へのサポートを平成4年から神戸市で行っている。同16年にDV被害者及び家族の一時避難所として開設されたシェルターは、公的機関の保護を受けられなかった女性や子どもの最後の砦となっており、これまでに261組を保護してきた。助けを求める相談の電話から面接を経て、必要に応じて弁護士や警察等への付き添い、シェルターへの緊急一時保護、その後の生活再建までの長い支援を行い、シェルターを出てからの就労準備支援や相談に応じるためのセンターの運営も行っており、シェルター利用者以外でも地域のシングルマザーが集う場所になっている。その他、女性に対する暴力を無くすための活動も行っている。

シェルター利用した子どもが利用者ノートに書いたもの
シェルター利用した子どもが利用者ノートに書いたもの

2014年の内閣府の調査によれば、既婚女性の4人に一人がDVを経験しており、そのうち9人に一人は生命の危険を感じるほどの暴力を体験しています。しかし、暴力から逃れるには安全な住居の確保と自立できるまでの経済的支援が不可欠です。 

当団体は95年の阪神・淡路大震災を契機に、DV被害女性支援に取り組むようになり、2004年に民間シェルターを開設し12年になります。電話・面接相談を通してDVに関する正しい情報と社会的資源を提供し、必要に応じて、病院や役所等への付き添いや危険度の高い場合にはシェルターを案内しています。

これまでに300組の女性や母子を保護しその後の生活再建も支援しています。しかし、民間シェルターへの公的な財政援助が乏しいため、ボランティアの熱意と助成金等でなんとか運営しています。

DV家庭で暴力を目撃して育つこと=面前DVは、子どもにとっても心理的な虐待であり児童虐待と認識されるようになりました。子どもたちが暴力による問題解決を学んでしまうことは、地域社会へも大きな影響を与えます。心身の回復には長い時間がかかり、その後の生活再建も困難です。シングルマザーの貧困は子どもの貧困や教育・健康格差にも繋がります。

2013年に神戸市内で「WACCA(わっか)」という居場所を開設し、孤立しがちなシングルマザーの相談や仲間づくり、子どもの学習支援等を無料で始めました。2015年から若年女性やシングルマザーが高認定資格や各種資格取得のための学習支援を無料で行うWACCAスクール(保育あり)も開設し、2015年度の利用者は延べ3,037人です。

その他に、DVの被害者も加害者もつくらないため、中・高・大学生など若い人を対象にデートDV防止出前授業を実施し、これまで17万人に提供しています。

民間シェルターはDV被害女性と子どもたちの最後の砦であり、公的な保護事業を補完している貴重な社会資源です。「WACCA」もさまざまな困難を抱える女性や子どもにとって地域の居場所として定着しつつあります。DV被害女性や子どもを支援することは、地域社会にも安心と希望をもたらします。今回の受賞は、疲弊しがちなボランティアスタッフへの大きな励みとなります。心より感謝申し上げ、これを機に、民間シェルターの活動、その後の生活再建支援の必要性等を知って頂き、支援の輪が大きく広がることを願っています。

代表理事 正井 禮子

  • WACCAでひとり親の子どもの学習支援
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  • WACCAで子ども達とクリスマス
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  • シェルター内部
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