受賞者紹介

第47回 社会貢献者表彰

社会貢献の功績

えぬぴーおーほうじん さっぽろちゃれんじど

NPO法人 札幌チャレンジド

(北海道)
NPO法人 札幌チャレンジド 理事長 加藤 尚明
理事長 加藤 尚明

平成12年に任意団体として北海道札幌市に設立し、翌年NPO法人格を取得。障がいがある人(チャレンジド)にパソコンの技術の習得援助や社会参加、就労などの支援を行っている。パソコン講習から活動を始め、同法人で働いてもらう就労支援や企業への就労につなげる就職支援を行っている。就労支援では企業からの受注で、パソコン講習講師、画像処理、動画監視、データ入力、ホームページ作成など多岐にわたる仕事を請け負う。就職支援では、日商PC検定3級合格程度のパソコン技能の習得を中心にコミュニケーション講習、ビジネスマナー講習、履歴書の作成などを行い、企業などへ就職するためのサポートを行っている。平成27年度は5人が就職した。

就労継続支援A型ブース
就労継続支援A型ブース

社会貢献者表彰式典に参加させていただき、他の受賞者の方々の活動内容に心から感銘を受けました。今後の活動への大きなチカラを授かりました。ありがとうございます。

NPO法人札幌チャレンジドは、2000年に、『ITで自立をめざす障がいのある人の社会参加と就労』を実現すること理念に設立し、障がい種別に関係なくパソコンを学びたい障がいのある人のサポートから始めました。視覚障がい者や重度障がい者の意志伝達支援なども北海道内で先駆的に始めました。
2003年、札幌市と協働で「札幌市障がい者ITサポートセンター」の運営開始。
2009年、経済産業省「ソーシャルビジネス55選」に選定。
2011年、総務省「情報通信白書」に活動内容が事例掲載。
2015年、実教出版発行「高校政治・経済 教科書」に社会的企業の事例として掲載。
と多くの方々にご賛同、ご支援いただきながら活動を拡げています。

日本財団にも2002年、2003年、2006年、2008年、2010年に助成をしていただき、活動を拡げる大きな後押しをしていただきました。

2016年11月現在、27人の障がいのある人を雇用できるようになりました。みな一生懸命、企業等から受託した業務に従事しています。先輩が頑張ることで企業からの信頼を構築し、仕事の依頼が増え、次の雇用を生み出しています。雇用の好循環が生まれています。例えば、重度の身体障がいの男性が、在宅で様々な生活支援を受けながらもITを活用してしっかりと働き、給与と障がい年金で自立生活をしています。

企業、行政、ボランティアさんなどのご協力によって、障がいがあってもヤル気も能力もある人がITを活用して働く姿を実現できるようになりました。

一方、社会には、自分の将来を描けない多くの障がいのあるこどもたちがいます。親にとってもこどもの将来が一番の心配です。札幌チャレンジドは、16年間で培った実績を元に、『障がいのあるこどもたちのITを活用したキャリアパス形成』に2017年から挑戦を始めます。今回の受賞によって、大きなヤル気、勇気、元気を授かりました。

札幌チャレンジドは、自立をめざすチャレンジドが『ITでマザル・ハタラク・拓き合う。』社会を創ります。

理事長 加納 尚明

  • 移行支援利用者の学習風景
    移行支援利用者の学習風景
  • ボランティア養成講習
    ボランティア養成講習
  • ボランティア養成講習
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  • 雪道氷割ボランティア
    雪道氷割ボランティア
  • 事業所入口タイルカーペット(視覚障害者への配慮)
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受賞者とみなさまをつなぐプラットフォームプロジェクト「ひとしずく」