受賞者

第47回

社会貢献の功績

えぬぴーおーほうじん ぽけっとさぽーと

NPO法人 ポケットサポート

(岡山県)

病気を理由に入院、または自宅で療養している子どもたちに学習支援や学校へ戻るための支援、当事者同士のコミュニティ作りなどを平成23年から岡山県で行っている。代表の三好祐也さんが、5歳のころから病気で入院し、義務教育の殆どを岡山大学付属病院にある院内学級で過ごした経験から、自身が岡山大学大学院を卒業後に設立した。岡山大学病院を拠点に院内学級と病床での学習サポート、長期入院を終え、自宅療養している子どもの家庭を訪問し学習と復学のサポート、学習支援事業に関わる学生ボランティアの育成、病気の子どもたちのための交流会や体験学習などのイベント活動を行っている。

NPO法人 ポケットサポート 常務理事 坂本 雅子
常務理事 坂本 雅子
通院中の子どもへの学習支援
通院中の子どもへの学習支援

この度は平成28年度、公益財団法人社会貢献支援財団より「社会貢献者賞」を受賞させていただいたこと、大変感謝申し上げます。帝国ホテルでの授賞式は、とても格式が高く緊張しましたが、前日の懇親会で他の支援団体の方々との交流などで気持ちもほぐれました。関係者の方々の優しい心遣いにも触れ、当日はすがすがしい気持ちで式典に臨むことができました。

NPO法人ポケットサポートは、病気の子どもたちの支援団体です。病気といっても、風邪やインフルエンザのようなものではなく、小児がん、心臓病などの慢性的な疾患の子どもたちです。彼らは長期にわたる治療や入院により、学習や体験の空白(ポケット)が存在します。そんな子どもたちを支援(サポート)したい。そういった思いから「NPO法人ポケットサポート」は誕生しました。活動内容は入院中の病棟での学習や交流の支援、また退院後の療養中の子どもに対しても支援を継続し、学校への復学までワンストップの切れ目のない支援を行っています。相談支援は随時行いながら、入院や治療のためにできなかった、様々な体験が行えるような季節ごとのイベントなども実施しています。

子どもたちが安心して過ごせるように、スタッフやボランティアたちは、専門家や家族と連携しながら、子どもとの関係を作っていきます。「病気の子どもたちが将来に希望をもって生活できる」ということを実現するために「学習・復学支援」「交流イベント」「各種相談・機関連携」という三つの柱で活動を行っています。

なぜ、つらい治療を乗り越えながら子どもたちは学習に向けるのでしょうか。小児がんを発症した小学生の女の子は言ってくれました。「だって、勉強しとるときは病気のこと忘れられるんやもん。」「将来、看護師さんになって同じような病気の人たち助けたいんよ。」自分たちの未来を信じているから、生きる力をもって、闘病しながらも学習や日々の生活を乗り越えられます。

医療の進歩により以前は救えなかった命が救えるようになりました。重い病気があっても学校へ通う子どもたちは増えています。しかし、彼らへの支援環境にはまだまだ解決されていない社会課題がたくさんあります。ポケットサポートの活動を通して、病気の子どもたちが将来に希望をもって生活できるような地域・社会がつくっていけるよう、スタッフ一同取り組んでいく所存です。

任意団体の頃から続けてきた、病院内での支援活動、また退院した後の学習・復学支援活動や子どもたち家族との交流に加え、法人設立後の社会や学生ボランティアへの教育・育成など、さまざまな活動を表彰していただけたこと。何より設立1年あまりの活動を知っていただき、このような栄誉ある賞を受賞させていただけたことに、感謝と誇りをもってこれからも活動をすすめていきたいと思います。この度は本当にありがとうございました。

代表理事 三好 祐也

  • ベッドサイド学習支援
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