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受賞者

平成27年度

社会貢献の功績

ふぁいなるすてーじをかんがえるかい

ファイナルステージを考える会

(福岡県)

余命告知を受けた癌患者や難病を抱えた人が、人生最後の舞台を人任せではなく自分で企画し、良き死を迎えるために、医療や看護のすきまを埋める組織として、平成6年に、当時癌により余命6ヶ月を告知された小山ムツコさん(同12年に57歳で死去)と、麻酔科医(ペインクリニック開業)の清水医師らによりボランティア団体として福岡市で発足。22年目を迎える。活動内容は (1)患者やその家族の悩み苦しみに寄り添って聴く傾聴 (2)デイホスピスの運営 (3)毎月定例のグリーフケア「なごみの会開催 (4)保育ボランティア (5)模擬医療面接の際の患者役を養成、派遣の為の模擬患者 (6)ハウトケア(手足のマッサージ)など。

推薦者:公益財団法人 社会貢献支援財団
ファイナルステージを考える会 代表世話人 岩崎 瑞枝
代表世話人 岩崎 瑞枝
屋久島にて
屋久島にて

このたび社会貢献者表彰を授賞することができましたこと、大変うれしく思っております。私たちの活動を見守って支援してくださっている多くの方のおかげと感謝いたしております。

ファイナルステージを考える会は、末期がんの生活(暮らし)を支える会として平成6年(1994)に福岡市で発足し22年を迎えました。発起人の一人故小山ムツコは乳癌からの骨転移で末期の告知を受けておりました。当時治療に反応しなくなった末期のがん患者はベッド上で人生の最後を送ることが多かった中、小山は人生の最終舞台(ファイナルステージ)は人任せにせず自分らしく暮らしたいと願いました。そして、死にいく気持ちを聴く傾聴ボランティアの養成、必要な情報の発信、例えば、痛みの上手なとり方や最後の場所の選び方、食事の工夫や旅行に行く為のヒント等を提案しました。その願いは「余命6カ月から読む本(海鳥社1998初版)」に集大成されました。

小山没後、私たちは時代のニーズに合った末期の暮らし方を模索しながら支援する活動を続けております。授賞に際しDVDで紹介していただいたデイホスピスは、抗がん剤の精度が上がった事により在宅で治療を続ける末期がん患者さんの生活の支えとして平成19年(2007)にオープンしました。今では利用してくださる患者さんたちの楽しみと共に家族のレスパイトケア(介護疲れの息抜き)に役立っているようです。

屋久島の説明を受ける
屋久島の説明を受ける

22年経って末期の暮らし方の選択肢は広がりました。でも大切な事は変わっていません。人生の最終舞台(ファイナルステージ)を人任せにせず自分らしく暮らすためには、「医療」や「治療」だけではないファイナルステージを生きようとすることだと思います。そう思う患者さんたちの自分らしさをお手伝いしているのが、当会の活動の機軸だと思っています。DVDの後半で、毎年患者さんと行く10月屋久島旅行の映像が流れました。深緑の森で患者さんがおっしゃいました。「くよくよしたってしょうがないのでこれから先もいつものように笑顔で明るく楽しく生きていこうと思っています。」

授賞式前夜そして当日と緊張する場面もありましたが、自分たちの活動も含め他の授賞された方々の活動内容がていねいに紹介され、これほど多くの方々が多方面でそれぞれの活動で社会貢献されていることを知ることができたことは大きな体験になりました。これからの私たちの活動のエネルギーとさせていただきます。そして授賞された皆様のこれからのますますのご活躍も祈念しております。 

ファイナルステージを考える会
代表世話人 岩崎 瑞枝

  • 利用者さんの団らん風景
    利用者さんの団らん風景
  • ご夫婦でデイホスピスを利用
    ご夫婦でデイホスピスを利用
  • デイホスピスで利用者が制作
    デイホスピスで利用者が制作